じしょーへき

〃 ページ8

killerが座っている私と目を合わせるかの様にしゃがんで、こう言った。




「…あまり、僕以外の奴と話さないでよ。」




そんなkillerに私は笑い、




「…嫉妬？」




と言った。



さっきの脅しの仕返し､と言わんばかりに。




「…そうかも！」




…と、先程と雰囲気を変え、私に笑い返すkiller。



別人だと疑う位、雰囲気が違う。



先程のkillerには何かが渦巻いている様だった。



そんなkillerに私は、安心しながらも、同時に恐怖を感じた。



私は疲れからか眠ってしまった。



ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ



おとさなきゃ。



おとさないと、彼方に行っちゃう。



行っちゃったらもう、絶対会えないんだろうな…



あの時見た君は、凄く綺麗だった。



絶対に離さない。離す気は無い。



…彼奴に会わせた時…



僕は、何だか可笑しくなった。



僕の中で何かが渦巻く様な感覚に陥った。



だから、此れからは誰にも会わせない。



僕は、必ずAを手に入れる。



ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ



ねぇ、とkillerーが小さく言葉を零す。



何時もの雰囲気とはまた変わり、暗くなる。



また何かが渦巻いている様に見える。



そう気付いた時にはもう、killerに手を掴まれていた。



「きら"ぁ"、い"だい！！」


「…天界何て場所に行かないって言って、」




私の腕の事は気にしていない様だった。



おそらく、腕は赤くなっているのだろう。



私は腕の代わりに悲鳴を上げた。



嫌だ。



そんな言葉も出ない程辛い。



もう、最初に握られた痛みは無い。



でも、ずっと握られているからか、痛い。



「僕に誓えって言ってんの！！」



辛そうに叫ぶkiller。




「ちか、う、誓うから"ぁ、」




だから落ち着いて。



先刻の君に戻って。



誓う､と言うとキラーは、異様な程に口角を上げた。



良かった､何て呟いて。



ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ



良かった、



良かったぁ…！！



おちた、おちてくれた。



此れで、居なくなる事は無い。



天使とか、神とかが来ても、離さない。



だって、やっとおちてくれたから。



おとされた、いや、僕がおとした。



僕が、



堕とした天使。

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