じしょーへき

奇異病棟。　闇au　ink ページ44

此処は奇異病棟。奇異病棟とは、奇病と言う病気に罹った患者の為の病棟。

　

私は其処で看護師として働いている。



人間がモンスター棟を任されるのは珍しいらしい。因みに、私は主に精神病を持つ患者を担当している。



そして今日も私は看病をする。先ずはこの患者さんから。




「お早う御座います。調子はどうですか？」


「昨日よリは良いナ。」




此の患者さんはNo.0404､errorさん。



接触恐怖症を患っている。その名の通り触る事に恐怖心を抱く病気である。



現在は私とリハビリをしている。




「今日は十秒間私の手に触れてみましょう。」


er「ア、嗚呼。」




まだ少し怖いようで、グリッチが増えているが、治る可能性が出てきているので良かった。



次の患者さんは…




「heh…よう。」




にっこり笑顔で此方に挨拶をする患者さん。



だが、私は笑ってはいられない。何故なら…




「heh…じゃないです。また紙を食べようとしましたね？」




此の患者さんはNo.0804､horrorさん。



異食症を患っている。本来なら食べない物や、栄養の無い物を食べようとする病気である。



患者が患った原因は環境で、彼の周りのモンスターは何と人を食べるらしい。



だから、最初はhorrorさんが少し怖かったのですが、意外と優しくて驚いた。



「紙より此の病棟の料理を食べましょう。」


ho「…毎回有難うな、」



彼にご飯を与えると、目をキラキラさせて此方を見る。



言葉には出ていないが、分かりやすくて助かる。



次の患者さんは、分かり難いというか…



シンプルに対応に困る患者さんだからだ。




「あ、やっほー！Aちゃん、元気？」


「元気ですよ、killerさん。でも貴方は落ち着いて下さい。」




此の元気な患者さんはNo.0510､killerさん。



殺人病を患っている。此の病気は想い人や恋人を殺したくなってしまう病気だ。


ある日突然治ったのだが、精神がまだ正常では無いので此方で診ている。




ki「今日も殺したくなる程可愛いね！」




こんな事を普通に言う位だからだ。



もう病気は治っているだろう､と指摘すると、killerさんは悪戯っぽく笑った。



分かり難い患者さんNo.3である。



次は、分かり難い患者さんNo.2。

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