からかわないで、月永くん。

６.来てください ページ7

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『今日はレッスンの日だからちゃんと来るようにしてよね〜？』


「あー....無理だな！」


『いや来いよ。』





即答しないでくれよ。
....どう返事が返されるだなんて聞かなくても分かってたけどさ。

ペンを片手に持って紙に音符を書いていく月永くんは楽しそうだ。





「おれ忙しいもんっ！湧いてくる霊感(インスピレーション)を紙に書き留めなければならないという使命があるんだ！」


『....それってレッスン室でやれるよね？』


「いーやっ！とにかく無理だ！」





レッスンをしているメンバーの姿を見て湧いてくるんじゃないかってと思ったんだけど。

まぁ月永くんの事を何でも知っているわけではないから確証なんてないんだけれど。




『まじでレッスンに来て。最近瀬名くんがイライラしてるんだよぉぉ。』


「んぁ？セナ怒っているのかっ！それはそれで面白い光景だな！」


『ふぁっ。』





面白くないわ。
むしろ緊張感が漂っているだけ。

私がどれほど言っても月永くんはレッスンに来る気はないらしい。何でだよ！こんなにもお願いをしているというのに！





「そんなにレッスンに来て欲しいのか？あぁ分かったぞ。おれがいなくて寂しいのか。」


『いや別に....。』


「本当にそう思うならおれと目が合っていると思うんだけどな〜。」





ニヤリと笑う月永くんに対し軽く睨む。
そんな事をしたって意味ないのに。意味がないと分かってても認めたくないのだ。

ほんのすこーしだけ？すこーしだけど寂しいと思っていなくもないけど！？





「そんな寂しがりなおまえのためにチャンスを与えてやるぞっ。おれを見つける事ができたら大人しくレッスンに参加してやる！おれって優しい！」


『優しいと思うなら何も言わずにレッスンに参加して欲しいんすけど。』


「少しくらい感謝した方がいいぞ。」





誰が感謝するか。
とは思いつつも一応チャンスを与えてくれた月永くんに感謝する私。

私えらーい。




「おれの事を見つけられたらいいな〜っ？....見つけてくれたら凄く嬉しい。」


『....私は騙されないよ。』


「わははっ！本当の事を言っただけなのに信じてくれないとか悲しいな〜っ？」





シクシクと泣き真似をしてくる。
まぁとにかく＿＿＿＿＿＿＿絶対に見つけて参加させてやる。


*レッスン*





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