秘密 (ページ9)

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第4話-2 ページ9

ジョン「ヒョンは、
いつからヌナが
好きだったんですか？」

ユン「いつだろうな・・・

ほっとけなくて、

気づいたらいつも
○○のそばにいた。」

嫉妬する。

お互いがいない場所で
同じことを言うなんて、

まるで
“お似合い”
の二人みたいで。

ジョン「ヌナからは
アプローチがあったんですか？」

ユン「アプローチは無かった。
でもお互いに
居心地のよさみたいなのは
感じてたと思う。」

ジョン「デートは
してたんですか？」

ユン「何度か。
って言っても、

食事に行くか、
作業室に遊びに来るか、
○○の家かって感じだった。

今もだけど。」

ヌナ、

ヒョンとそんな風に
過ごしてたんですね。

・・・俺の知らないところで。

ジョン「彼女がいつも
仕事場にいるっていいですね。
毎日会えるから。」

ユン「付き合ってみて
わかったんだけど、
線引きが難しいんだよ。

ベタベタするわけにも
いかないし、

かといって
ただのスタッフさんと
アイドルって感じにも
なれなくて。

プライベートで
二人でいるときでも
向こうがカメラ構えて
急に仕事モードになったり、

俺が仕事中ってこと忘れて
気づいたら
くっついてたりすることも
あって。

ちゃんと切り替えないと
って思ってるんだけど。」

心を何度も、
ナイフで刺される。

本当はただ、

つらくて苦しくて、

現実を受け入れられなくて、

あんな風に強気に
迫っただけなんだ。

逃げてるのは
ヌナじゃなくて、

───俺の方。

ヌナには
俺のこんな弱さを
知られたくない。

自分より弱い男に、
ヌナが惹かれるわけがないから。

第4話 End