秘密事 (ページ7)

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先生ページ7

「落ち着いた？」

泣き止むまでずっと抱きしめてくれた。

大人の人って大きいね。

包み込まれるような感じ。

男の人ってゴツゴツしてる。

先生は筋肉質だから余計がっしりしていて、その分力も強い。

「ありがとうございます。
いざってときって意外と声出ませんね。」

笑いながら言ったつもりが目が泣いていたような気がした。

「そんなもんだよ。
もう大丈夫だからな。」

頭を撫でてくれた。

先生優しいね。

先生いなかったら私、どうなってたんだろう。

「家まで送るよ。」

びっくりした。

「いいですよ！大丈夫です。」

慌てて断る。

これ以上迷惑かけられない。

「俺が心配なの。教師として、責任持っちゃうから。」

…教師として…か。

サラッとひどいこと言うな。

「大丈夫ですよ！
さほど遠くないですし！」

「見送るよ。なんだかんだいって一人の男として心配だし。」

あーもー！
反則！
わけわかんない！！

先生は結局どっちなの？

私、好きだよ。
先生のこと。

結局先生には送ってもらうことになった。