入隊式�� ページ41
A side
木虎｢あ、そういえばメンテナンス聞きました。でも私は模試なので行けないので……個人でまた今度依頼します｣
｢わかった。ありがとう木虎ちゃん。それじゃあそろそろ私は行くね。また今度｣
私はそのままその場を去り、そのままどこか遠くに逃げようとした。
？｢…逃げるなんていい度胸してるね｣
が。捕まった。
｢…離して欲しいなシロくん♡｣
菊地原｢…………｣
｢ねぇお願いだから無言で引っ張るの辞めてくれない？｣
さっきからチラチラと浴びせてきた視線の正体は、シロくん事菊地原士郎と、そして。
歌川｢よ！A｣
風間｢A、俺に挨拶も無しに逃げようだなんて生意気だな｣
｢っ！…遼くん……風間さん…お疲れ様です…｣
風間隊の面々だ。
こうして望んでも無いのにかつてのチームメイトと顔を合わせることになったのだが。
｢所で遼くん、怒ってる…？｣
歌川｢ん？別に？俺をベイルアウトさせようが、気まずさを感じてるのかずっと避けてようが俺は気にしないぞ？｣
｢ごめんなさい｣
歌川｢ははっ！冗談だ｣
遼くんが言うと冗談に聞こえないよ…。
風間｢A、あれば迅の言ってたお前たちの後輩か｣
風間さんの視線の先に居るのは遊真だ。
そして今、0.4秒を叩き出したのだった。
｢えっ、あ、はい｣
風間｢成程。確かに使えそうな奴だ｣
菊地原｢そうですか？慣れれば誰だってあのくらい…｣
シロくんの言う通り、確かにA級の隊員ならばあれくらいは余裕で出来るだろう。
歌川｢素人の動きじゃないですね。やっぱネイバーか…｣
｢お、遼くん大正解｣
歌川｢やっぱ？｣
そして風間さんはそのまま無言で下へ降りて行く。
ま、まさか…。風間さん………
風間｢成程な｣
嵐山｢風間さん！来てたんですか！？｣
風間｢訓練室を1つ貸せ、嵐山。迅の後輩とやらの実力を確かめたい｣
あー！もう！！
風間さんは直ぐこうなんだから！！
菊地原｢あーあ。もう止められないね｣
｢風間さん、仕掛ける気なんだね……あのメガネくんに｣
歌川｢だな｣
きっと周りの人たちは遊真の方に仕掛けと思ってるだろう。
けど私たちは知ってる。風間さんが興味を持ってるのはメガネくんの方だという事に。
使えると言っておきながらわざわざ実力を確かめる訳は無いだろう。となれば……。
風間｢俺が確かめたいのはお前だ。三雲修｣
三雲｢えっ…？｣
続く
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作者名：慧夢 | 作成日時：2023年11月5日 0時
