黒トリガー争奪戦�� ページ18
A side
｢とりあえずこの後分断されるだろうからそれに合わせて動く。そんで私は『ここぞ』って時に何発か撃つだけにする｣
佐鳥｢りょーかい！てかAがいるなら案外よゆーなんじゃね？これ｣
｢そんな事ないよ。油断はしないでね。私はポイントに移動するから………待って。准さん私が居ること賢や充に言ってなかったの？｣
佐鳥｢うん。聞いてないね〜。まぁでも何となく居る気はしたよ。だってA、迅さんや嵐山さんとよくなんか企んでるからさ〜。今回も噛んでる気はしてた。多分とっきーも気づいてるよ｣
｢うはぁ。流石賢と充。まぁでもそうよね。私別に木虎ちゃんと関わりある訳じゃないから准さんもわざと言わなかったのかもね……木虎ちゃんは私の事『事務の人』って認識だろうし｣
木虎ちゃんがボーダーに入隊、嵐山隊へ加入した頃の私といえば風間隊に属しながら基本的には本部からの隠密司令等をこなしてる日々だったから、基本的には書類関係でしか准さん達に会ってなかったんだよね。
しかもオペ服で。そうオペ服で。
オペ服なのは栞さんの趣味だったんだけど。
佐鳥｢お、嵐山さん達動いた！｣
｢なるほど。スナイパーと太刀川さんと風間隊で迅を抑えて残りで嵐山隊と……。それじゃあ賢、よろしく頼むよ｣
佐鳥｢A！｣
｢？｣
佐鳥｢俺のツインスナイプ、見ててよね！｣
｢……りょーかい！｣
佐鳥と別れ、私は自分の狙撃ポイントに着く。
狙撃ポイントと言っても今日使うのは狙撃銃では無く、玉狛で開発した改造トリガーだ。
私はランク戦をバリバリに楽しみたいのもあり、基本的にこのトリガーを使うことは無い。
元々隠密を極める為に防衛任務を減らすという点もあり、私が防衛このトリガーを実践で使った事があるのは数回しかない。
基本的に訓練室や京介たちと戦う時に使う程度だ。
｢しかも今日はそれだけじゃない。久しぶりにこいつの解禁だ……。カメレオン、起動｣
こうして私は完全に姿を消した。
風間隊に居た頃はスコーピオン構成のトリガーにカメレオンを入れた、風間さんとかなり同じタイプのトリガーを基本的には使用していた。
風間さんに他のトリガー練習してるのバレた時は別の意味で色々怒られたんだよね。
玉狛に移ってからは完全にトリガー複数本持ちしちゃってその上カメレオン外しちゃったからな…。前みたいに頻繁に使う訳でもないし……。
腕が鈍ってなきゃいいけど。
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作者名：慧夢 | 作成日時：2023年11月5日 0時
