せやから言うたやんけ。【赤木路成】

はち ページ9

姫乃side


路成がうちの素直な所が好きやって言ってくれた。


けどな、路成…




姫乃｢うちは素直やないで…？人の話聞かんし、挙句の果てには路成に『そないなこと聞いとらん』って言ってまうし……｣




赤木｢別にそんなん今に始まった事やないやろ？俺が素直やと思うんは、『すまん』や『おおきに』って素直に言える事や。俺は素直に言えんからな…姫乃のそーゆーとこ、ホンマに凄いと思っとるで？｣




姫乃｢そか…｣




別にそんな事ないと思っとる。

うちは素直やないし、性格最悪やし……


おまけに、路成の事頼りすぎてるんやろうな……





姫乃｢…ごめんな………｣(ﾎﾞｿｯ)





赤木｢お？なんか言ったか？｣





姫乃｢別に！何もあらへん｣




決めたわ。




うち、路成卒業するわ。






明日から相沢姫乃は、赤木路成の事を頼らんで生きてくで。



そしたら路成がうちの事で困らんで済むやろうし…





赤木｢お、着いた〜！はよ入りや。あ、風邪ひいてまうからはよ風呂入って髪乾かすんやで？｣





姫乃｢うん。分かっとる。路成こそ風邪ひかんでな？｣





赤木｢俺は馬鹿やから大丈夫や。風邪なんか引かんわ｣





姫乃｢阿呆か。馬鹿は風邪引いた事に気づかんだけで風邪は引くで｣





それから直ぐお互い家入って、うちは直ぐお風呂に入った。

ちゃんと髪も乾かした。



後は……




姫乃｢明日は朝練あるから5時15分起きや。そんで、明日は現代文のワーク提出やからちゃんと今のうち入れといて…｣



うちは普段やったら絶対にしない明日の準備とスマホのアラームをセットしてベットに入った。

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