幸せな少女。【歌い手】 (ページ9)

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よんじゅうろくページ9

センラside

せ「ちょっと遠い所行くけど大丈夫？」

「うん、大丈夫だよ。」

目の光がないな～。

なにか思い出したのかな。

俺らに言えないのかな。

せ「ここだよ、ここの公園。」

「..！？いや、帰ろ、千羅。」

せ「帰りに死んじゃうかもしれないから？」

「知ってるなら..いや。帰ろうよ。」

せ「うんん、一緒に遊ぼうよ。」

「なんで、こんなことするの？」

せ「じゃあ、なんで話してくれないの？なにか思い出したんでしょ？」

「....。お母さん、私に言ってたの。「人形」とか「ピエロ」とか。私は「人間」だよ。って言いたかった。でも反抗したら私..死んじゃうって思った。でね、死にそうなお母さんにね、私...」

と、泣きだした。

せ「一旦落ち着いて、ね。ゆっくり話して。」

「私、お母さんを刺したの。お母さんの背中を。」

せ「..！？指紋とか大丈夫だったの？」

「お風呂で殺したの。警察は自’殺だねってしてくれたの。ストレスとかで色々あったみたいで。」

せ「..そうなんだ。ごめんね、わざわざ言わしちゃって。」

「うんん、離したら少しすっきりした。..誰にも言わない？」

せ「そらるには言うよ。」

「そっか。彼方ならいいよ。」

せ「そうこないと。じゃあ遊ぼっか！」

「うん！遊ぶ！」