[ジョジョ]Phantom ghost.[ジョセフ] (ページ4)

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四話　館ページ4

……あれから少しっつーには長い間歩いた。
　その間ずっと手を繋いでたからはぐれることは無かったけど、終始会話に集中できなかった。

「ここよ！」
「あ……？」

　体力がついていかなくて息が荒れてたから、反応するのに少し時間がかかった。

「……おお、でかいなお前の家。俺の家くらいある」

　自分で言うのはおかしくないか？とか言われそうなもんだが、俺の家って結構でかいんだ。おばあちゃんが所有してるものだし、それを謙遜で狭いとか言うのも逆に失礼だと思う。
　……にしても

「こんな広いとこに、お前一人で住んでるのか」
「うん、そう。結構寂しいよ」

　そりゃあ、寂しいだろうよ。

「でも大丈夫。寝ちゃえばどうってことないよ」
「怖い夢見たら？」
「あっ……」

　怖いのか。
　……そんなことよりも気になってたんだが、こんな森の奥に一人ぼっちで食い物とかはどうしてるんだ？買いに降りるのか？
　そう聞こうと思ったが野暮だと思ったからやめた。

「JOJO、入って！電話もあるしお婆様に今日は泊まっていくって伝えたらどう？」
「……えっ、俺泊まるの？」
「逆に聞くけどこの暗闇で豪雨の中帰り道もわからないのに帰るの？」

　俺的には構わんのだが女の子と二人きりってのは色々気まずいしおばあちゃんが許してくれるのかわからない。
　だが……確かにこの暗闇で帰るのは危険かもしれねえしもしかしたら迎えに来てくれるかも！

「じゃあ、電話借りるぜ」
「うん！さ、いらっしゃいませ～……なーんてね」

　ああ、可愛いかもしれない。

　気分を切り替えてお邪魔させてもらうと、中は豪華なものだった。ロココ調の家具で統一されててどことなく貴族っぽい。
　外観通り中も広々としてて、うん、悪くない。

「JOJO！電話はこっちよ！」

　少し遠くから声をかけられて、適当に返事をして歩み寄った。電話番号……何だったかな。ええと……ああ、思い出した。

「女の子の声がすると色々まずいからちょっと静かにしててくれ」
「……？うん」

　繋がるのか？この天気だし回線がイカれててもおかしくない気がするが……
　ワンコール……ツーコール、スリーコール……

　繋がらなかったらどうするかな～なんて考えてる内に、電話が繋がって聞き慣れた声がした。

『もしもし？』
「あ、エリナおばあちゃん？」