第１４話 ページ16
カッターを握る手の力が抜けていく
なぜか力が入らないのだ
もう、こんなところから消え去ってしまいたいのに
息苦しい
こんなセカイからいなくなりたいのに
それなのに
体が、腕が、動かない。
ただ金縛りにあったかのように
透き通った色をしている
冬弥の目に引き込まれてしまう
自分のすべてを認めてくれる
そんな
柔らかいまなざしを向けてくれている
カッターを握る力もなくなり
カツンと音を立てて
地面に落ちた。
『…なんで、私にかまうの…？』
消え去ってしまいそうなぐらい
か細い声でそう言った。
Aはかなり自己肯定感が低い
自分が消えてしまえば
ただ、それだけのことだと思っている
『私は…なんにもできない…中途半端なんだよ…？』
言ってて自分が嫌いになる
中途半端な自分なんて嫌いだ
大嫌いだ。
『誰にも愛されてない私を…存在価値のない私を助けて…
何がしたいの…？冬弥は…なんで助けるの…っ！』
冬「お前の存在価値は、誰にも決められない！」
その言葉にはっとして
勢いよく顔を上げた。
顔に一筋の涙を流しながら
冬「大丈夫だ。彰人はああいっているが、小豆沢や白石は
心からお前のことを心配してる。勿論俺もだ。」
『ほんと…？』
正直なところ
まだ疑心暗鬼になっているところはある。
冬「あと、個人的にまだ伝えてないことがあるんだ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サナ - 頑張れ！頑張れ！がんばれわんだほーい！すいません。ふざけました。更新楽しみにしてます！ (2023年1月26日 16時) (
レス) @page24 id: 18e9f46821 (このIDを非表示/違反報告)
月島風香(プロフ) - BakugoNisinoyaさん» ありがとうございます！投稿が遅くなってしまって申し訳ないです… (2022年1月6日 12時) (レス) id: c755b61774 (このIDを非表示/違反報告)
BakugoNisinoya(プロフ) - 続きめっちゃ気になります！！！がんばって下さい(●´ω｀●) (2022年1月6日 10時) (レス) @page22 id: 3f8355fc75 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - あぁぁぁぁすきぃぃぃぃぃぃぃ (2021年11月13日 7時) (レス) @page17 id: 168e926057 (このIDを非表示/違反報告)
凪＠水泡(プロフ) - しのののめええええなああああさん» そうですね…といっても、小説をPCで書き始めたのは１年半ちょっと前なので、年数的には少ないんです。…そう考えると、私ってどれだけ掛け持ちしてるんでしょうね。 (2021年9月6日 21時) (レス) id: ea32df6105 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：凪＠水泡 | 作成日時：2021年7月12日 22時
