［ツイステ］私は幼馴染［ケイト・ダイヤモンド］

幼馴染55日目 ページ8

「兄さん！昨日からずっとそうやっててもしかたないよ！」


「放っといてオルト…」





ベットの上にこんもりとした膨らみが1つ

その膨らみの皮(布団)を剥ぎ取ろうとするオルト。昨日からあの状態って……まじで典型的な引きこもりじゃん


あれがイグニハイド(うち)の寮長なんだよな…、うん。副寮長(私)が頑張らないと



目の前の兄弟喧嘩(？)が繰り広げられるなかのほほんと1人平和にその光景を眺める


刹那、布団を剥ぎとる勢いでその布団ごとイデアをベットから落とそうとするオルトと視線が交わり、「ヒメカさん！？」と名前を呼ばれてイデアも反応する





「な、なんで！？入ってこれてるの！？」






ビックリしているのか金色の瞳が布団の隙間から覗いているのが見えた






『ぶっ壊した』


「………は？なんて？」


『ぶっ壊した』




ポカン、としているイデアに証拠として私で隠れていた無惨に穴の空いた扉を見せる





「わぁ！流石ヒメカさんだね！でも侵入者がいたらアラートがなるはずなんだけどそれはどうやったの？」


『ハッキング』


「文武両道だ！すごーい！」





「見たかったな〜」と私の周りをふよふよと飛ぶオルトが可愛い

「そんなの反則だ！」と膨らんだ布団の中から聞こえたが知らぬふりをした

なんだ反則って。






「じゃあボクは外に出てるね！」


『気使わせてごめん』


「ううん、兄さんの事よろしくね！」





なんていい子なんだ…

思わず目頭を押さえた。

学園(ここ)ではあまり感じることの無い純粋無垢な笑顔に感動していると、のそのそとベットから逃亡しようとしている布団の塊


そっと近づき、力づくで布団をもぎ取った

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