【鬼滅の刃】おはぎ食ってる場合じゃない

常識 ページ38

ジャリジャリと砂利の音を立てながら庭の広い場所まで木刀を交わせながら誘導していく

これがまあ大変。
室内でも容赦無く襲いかかってきたもんだから必死でこちとら周りの建物やらを傷つけないようにするので精一杯。
一応私常識人なもんで。



(人ん家傷つけちゃダメ！絶対！)




私の気も知らず、実弥は容赦無く木刀を振り回す。



実弥「言っておくが、俺は別に挑発に乗ったわけじゃねェ。生意気な下っ端をしつけ直すためだァ！」



と、実弥は申しておりますが彼は半分本心。半分挑発に乗っています。
なんか実弥に下っ端て言われるとムズムズするなぁ




実弥「おいおい...さっきまでの威勢はどうしたァ？守ってばっかじゃ意味ねぇんだよっ！」

「っ...」

実弥「！？」





余裕そうにしていた実弥だったが私が実弥から(勝手に)借りた指南書を読んで培った呼吸を使おうとすると明らかに顔が曇ったのが分かった。







風の呼吸 弍の型 爪々・科戸風









実弥「テメっ...!?」

「今まで使ってた水の呼吸は私には合わなかった...けど風の呼吸は私に合ってるみたいだね」

実弥「クソがッ！」

「うっわ！？」




やっぱりいくら指南書を読んでも、1人で稽古したって拭いきれない経験不足。


水の呼吸を使っていた時よりも明らかに体への負荷が軽いのがわかるが、まだ実弥には及ばず実弥は私以上の力と型を使いこなし、弾き返された。

が、諦めずに壱の型、参の型と攻撃していく




そして




弐の型 爪々・科戸風




さっきと同じ型をさっき見た実弥のやり方を応用して繰り出す





実弥「！？」





うん。やっぱり本物見てやり方を修正してくのが正解だ。

明らかに先ほどよりも攻撃が重くなったのが実弥の反応と感覚でわかる




よし、このまま技を目で盗んで経験を積んでいこう。と思った矢先







実弥「やめだ」






実弥が地面に木刀を突き刺した

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