九 ページ9
「鬼狩様、お手紙でございます」
夕方、夜の任務へ備えていれば二通の手紙が届いた。
一通は炭治郎から。私の手紙の返事だった。めちゃくちゃ励ましてくれました。また今度甘味でも食べながら話を聞いてもらおう。
そしてもう一通のほうは………
「花松サエ…………あ、この間の癸の子か」
可愛らしい桃色の便箋には、可愛らしく丸みを帯びた文字で文章が綴られていた。
『無柱 浅岸ヒメカ様
ご無沙汰しております。先日は助けていただきありがとうございました。失礼ながらお手紙を書かせていただきます。
私事ですが、この度癸から辛に進級することができました。これも命を救って下さい、助言をくださったヒメカ様のおかげです。ヒメカ様のいう、“誰かに誉めてもらう”ということを目標に頑張って参りました。
無礼を承知でお願いがあります。もし、次に会うことができたときは私を誉めていただきたいです。
長文失礼致しました。これからも貴方様の御無運を願っております。
辛 花松サエ』
封筒からハラリ、と藤の花の花弁の押し花が落ちた。それを拾い上げ、大切に封筒の中へと戻す
………感極まった
彼女いい人すぎん?私がしたアドバイスにもなっているのかわからないアドバイスを信じてここまでやるなんて………ていうか素直に嬉しい
たった数日間での彼女の成長に驚きを隠せず、ジン……と自分が育てた訳でもないのに、子の成長を喜ぶ親心のような気持ちに数分ほど浸ってしまった。
…………任務いくか。
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himeka8170(プロフ) - スイロ。さん» ありがとうございます!完結できるよう頑張ります! (2020年4月28日 8時) (レス) id: d6a519e554 (このIDを非表示/違反報告)
スイロ。 - 初見、 初コメ失礼します!面白いです! (2020年4月24日 13時) (レス) id: 8775389a41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沼ってます | 作成日時:2019年11月27日 15時