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「お前は鬼を倒しに来たんじゃないのか?なのになぜその鬼と手を繋ぎ仲良さげにしていた挙げ句、喰われそうになっていたんだ?」




 夜明けまであと少し、そんなときに私はネチネチと説教(?)を受ける





「いや、別に伊黒さんが頸を切らなくても私だけで、対処可能でしたし……」




「それと鬼と仲良く手を繋ぐ理由が関係あるのか?柱は只でさえ忙しいんだ、そんなことをしている暇があるのなら次の任務に備えろ。」




 ネチネチネチネチ……

 だんだんうんざりしてきたころ、不服そうな顔していたのがバレたのかはぁ……と深いため息を吐かれた


 ため息吐きたいのはこっちだっつぅの……




「まだお前は鬼を救うだのなんだの言っているのか」




「………そうですけど」




「鬼を滅することに代わりがないからいいが、慈悲を与えたところで何も生まれないぞ。ただ危険な目に遭うだけだ」



「わかってます……」




 「いや、分かってない」とまだまだ続きそうなネチネチが始まろうとしていたとき、空がだんだんと明るくなっていった。夜明けだ




 これを口実に伊黒さんから解放されようと思ったとき、遠くから名前を呼ばれた







「ヒメカさーん!」





 
 村の奥から小走りでやってくる男、それに怪訝そうにする伊黒さん




「お前………男にうつつでも抜かしているのか?」




「は!?いや、ちがっ……名前すら知らないし、教えてもな」




「偶然ですね、こんなところでお会いできるなんて」



 男は目の前に来ると私の手をとり爽やかで嬉しそうな笑顔を浮かべた。……遮らないでもらえますかね??




「そうですね、ところでなんで私の名前し」



 「知ってるんですか?」と聞こうとしたところ、伊黒さんの存在に今気づいたのか一瞬で男の笑顔が消えた。え、こわ


 しかし、瞬時に笑顔に戻る




「あなたは……?」



「ふん、仕事仲間だ。貴様こそなんなんだ?俺たちは忙しい、失礼する」



 そういって問答無用で伊黒さんに連れられその場を去ることになった




「ヒメカさん、また会いましょうね」




 ポツン……と取り残された男をチラリと見てみれば、ニコリ、と浮かべられた男の笑顔に鳥肌がたった


 




 

七→←五



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設定タグ:鬼滅の刃 , 愛され , 冨岡義勇   
作品ジャンル:恋愛
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himeka8170(プロフ) - スイロ。さん» ありがとうございます!完結できるよう頑張ります! (2020年4月28日 8時) (レス) id: d6a519e554 (このIDを非表示/違反報告)
スイロ。 - 初見、 初コメ失礼します!面白いです! (2020年4月24日 13時) (レス) id: 8775389a41 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沼ってます | 作成日時:2019年11月27日 15時

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