十九 ページ19
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「無柱様！」
「っと、体制立て直して、それから私右、君は左から攻める！」
「は、はい！ありがとうございます！」
任務地到着早々、鬼に追い詰められていた隊員を救出。
すぐさま伸びてきた鬼の腕を切り落とし隊員が体制を立て直してから二手に別れ、私が鬼のアキレス腱を切ってバランスを崩してから、もう一人が鬼の頸を切り落とした。
肩で息をする隊員。見たところ大きな怪我はなさそうだ
刀を鞘にしまって周りにもう鬼がいないことを確認してから隊員の方へ向き直る
「一応確認するね、怪我は」
「大丈夫です！………………ッお久しぶりです！」
深々と勢いよく頭を下げられ、いきなりのことに困惑し言葉がでなくなった。でもよく顔みたら、ん？あれ？
「は、花松、サエさん…………？」
目の前には、数日前に鬼から助けた女の子。心なしか嬉しそうに目を輝かせる彼女が食いぎみに迫ってくる
まさかこんなに早く会えるなんて、と内心驚いているがそれよりも彼女の成長ぶりに感動している。先ほど鬼に押されていたとはいえ、立派に頸を切ったのを私はこの目でみたのだ
「久しぶりだねぇ！元気してた？！」
思わず私も嬉しくなって、彼女の華奢な肩を掴んでしまった。
彼女もそれに答えるように満面の笑みで「はい！」と答え、暫く再開に喜んでいたところ、彼女がなんだかソワソワしていることに気がついた
「どした？」
「あ、あのっ手紙読んでいただけましたか…………？」
「手紙……」
すぐに思い出そうと記憶を辿る
手紙…………手紙……………手紙……………
「あぁ、思い出したかも」
パァッ！と顔を輝かせる彼女の頭に手を置き、ぎこちなく撫でる
一瞬驚いたような顔をした彼女だが嬉しそうに頬を緩ませた。
「よく、頑張ったね」
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himeka8170(プロフ) - スイロ。さん» ありがとうございます！完結できるよう頑張ります！ (2020年4月28日 8時) (
レス) id: d6a519e554 (このIDを非表示/違反報告)
スイロ。 - 初見、 初コメ失礼します！面白いです！ (2020年4月24日 13時) (レス) id: 8775389a41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沼ってます | 作成日時：2019年11月27日 15時
