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十二 ページ12

目の前の男、霧島と名乗ったこの人は正気じゃない


 何故か執拗に私に執着してくる。





「ずっと貴方だけを見ていた。僕は貴方が好きです。愛しています。」




 突然の告白にトキメキなんて欠片もない。あるのはただのよくわからない恐怖だけ



 あぁ、もう。予定が狂う

 なんでこんなことになってしまったの、ただ私はこの人の正体が知りたかっただけなのに。そしてさっさと寝るはずだったのに。



 逃げなくては、それだけ考えていて霧島から一瞬ほんの一瞬、意識がそれた。




「捕まえたぁ」




 手を捕まれ指を無理矢理絡まされ、振りほどけないよう強い力で握られる。




「い、痛っ」




「このまま、貴方を連れ去ってしまおうか……」




 
 恍惚とした表情で私を見つめる彼



 ヒッ本当になんなのっ離れたい離れたい離れたいっ
 顔が整っていて気持ち悪いと思えないのが癪だ。(薄情)


 
 ぁぁあぁぁ………こんな時間(早朝5時)じゃあまだ誰も外なんて出歩かない、他人に頼るのは無理か…………………と諦めかけていたとき、






「ヒメカ!!!」






 耳をつんざくような大声、周囲の温度が一度くらい上がったように感じるほどの熱気を纏い、(私が)朝から会いたくない男なんばーわん!

 炎柱、煉獄さんが腕を組んで現れた。




 いきなりの登場に驚いた霧島の力が一瞬緩んだ隙に、捕まれた腕を無理矢理振りほどきもう一度捕まれそうになるが、それを交わし距離をとる


 


「待っ」




「む?」




 霧島が追いかけてこようとするが煉獄さんが間に立ち、私たちの壁となってくれた。
 怨めしそうに煉獄さんを睨んだ霧島を最後に私たちは一瞬で別の場所に移動した。





「あ、りがとうございます………………」






「うむ!なんだか善からぬ雰囲気だったのでな、あそこで声をかけて良かった!
 取り敢えずもう夜が明ける、睡眠が必要だろう。一旦休むもう!」





 煉獄さんは私に何か聞くのでもなく、近くの藤の花の家に一緒に止まることとなった。





「先に風呂に入ってしまおう!」
 
 


 

 私は案内されるがまま風呂に入り、そのあとご飯を食べることとなった。






 捕まれた腕が、痛い。



 そして煉獄さんの大声で耳と痛い。(低血圧)






 





 
 







 

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設定タグ:鬼滅の刃 , 愛され , 冨岡義勇   
作品ジャンル:恋愛
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himeka8170(プロフ) - スイロ。さん» ありがとうございます!完結できるよう頑張ります! (2020年4月28日 8時) (レス) id: d6a519e554 (このIDを非表示/違反報告)
スイロ。 - 初見、 初コメ失礼します!面白いです! (2020年4月24日 13時) (レス) id: 8775389a41 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沼ってます | 作成日時:2019年11月27日 15時

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