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草木の眠る丑三つ時
鬼が活発になる時間だ。
「ひ、ひぃ!」
「でぇりゃ!」
住宅密集地帯で堂々と暴れまわる鬼の討伐に成功。塀まで追い詰めれて情けない声を出していた隊員に手をさしだす
「む、無柱様っ……ありがとうございますっ」
「いいえー、君階級は?」
「癸です……」
怯えたような色をする隊員は、まだ経験が浅いようで今回の任務が二回目らしい
そしてまったく目があわない。
「そっか、鬼殺って大変だよね〜。金平糖お食べ」
「あ、ありがとうございます」
ポリポリと控えめに金平糖を食べる彼女が可愛い。儚いってこうゆうことなの?ヒィッよくみたら睫毛長っお肌ツルっツル
正直鬼殺以外で大切な人を見つけて幸せになれるのではないかと思ってしまった。
「あ、の……無柱様は鬼が怖くないんですか?」
金平糖をもったまま涙目でさっきのことを思い出したのか、彼女の怯えた色が深まった。
「怖くないよ」
「え」
「て、言ったら嘘になるね」
ポカン、と口を開ける彼女に笑いかける
「鬼は頸切らなきゃ死なないし、めっちゃ殺しにかかってくるし、痛いし、嘘つきだし、痛いし。怖いことばっかだよ」
「じゃあなんでそんなに、鬼殺隊を続けられるんですか……?私は貴方のように強くないので怖くてっ……足がすくんでしまって」
大きな彼女の瞳からボロボロと涙がこぼれ落ちる
取り敢えず、見晴らしのいい場所に岩があったのでそこに彼女を座らせてから、私も座った。
「じゃあ聞くけど君はなんで鬼殺隊にはいったの?」
「っ………親が決めた方との結婚が嫌で、逃げ出すように付き合っていた彼と駆け落ちしたんです。そしたら、彼が鬼に殺されて……それで、仇を取ろうと思って」
ぶるぶると肩を震わせながら話す彼女の色が怒りに染まった。
彼女も愛する人を殺されて入ったのか……
しかし、最終選別に受かったはいいものの死と隣あわせの毎日に精神的に参ってきてしまっている、と
「んー………鍛練だな。己を磨き続ける。自信が持てるようになるくらい、自分は負けないって自分を騙せるくらいのね」
「やはり……鍛練なんですね」
「そ。それでもダメなときは人に頼る。皆鬼は怖いんだよ、生き残ったら誉めて貰う、ダメだったら相談にのってもらうの」
誉められると嬉しいでしょ?
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himeka8170(プロフ) - スイロ。さん» ありがとうございます!完結できるよう頑張ります! (2020年4月28日 8時) (レス) id: d6a519e554 (このIDを非表示/違反報告)
スイロ。 - 初見、 初コメ失礼します!面白いです! (2020年4月24日 13時) (レス) id: 8775389a41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沼ってます | 作成日時:2019年11月27日 15時