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平｢春ちゃん〜！｣
今日は文化祭らしくて
こんな真昼間から誰かが病室に来るなんてありえないのに。
｢平野？！文化祭は？どうしたの？｣
ケロッとした顔してベッドサイドの椅子に腰かければ、私の顔を覗き込む平野。
平｢俺の担当午前だったから、終わってからここ来たの！｣
ちゃんと自分のすることしたからいいでしょ？そう言って私の手を握る平野。
今日の平野はどこかおかしい。
少し甘えたような話し方も、こうやって手を握るのもいつもは海人くんのすることだから。
笑ったと思えば、寂しそうに切なそうに笑うから
｢平野、何かあった？｣
そう聞いてしまった。
平｢ねぇっ、平野ね？
春ちゃんのこと、、
春ちゃんのことっ大好きなんだ｣
｢へっ？｣
思いもよらなかった平野の言葉に固まる私。
ど、どうして私なんかのことを？
平｢でもね、ちゃんと分かってる。
春ちゃんの心には誰がいて、俺はどうしてあげるのが正解なのか
だから、ちゃんと身を引くよ。｣
バカな私は、なんて声をかけてあげたらいいのかなんて分からなくて。
ただただ呆然とすることしか出来なかった。
平｢ちゃんと、廉のこと思い出せるように手伝うから｣
平野のその言葉に否定できなかった。
もう分かってる、私は永瀬さんのことが好き。
彼の記憶は？そう聞かれたら答えられることなんてないけど。
でもね、匂いを嗅ぐ度に彼の笑顔を見る度に私の心臓はうるさく響き出す。
ね？もうそれが答えでしょ？
きっとあと少しで思い出せるんだ、胸につっかえていた何かが。
｢平野、苦しませてごめんね。｣
できることなら平野の気持ちに答えたい。
大好きな彼が涙に濡れないように。
けど、それは叶わないから。
永瀬さんに抱くこの感情は、平野に抱くことはできないから。
｢平野、幸せになってね？｣
病室に1番多く、1番長く来てくれていた彼。
私の出した答えは、彼にとっては苦しいかもしれない。
｢おうっ！｣
平野、私ずっとずっと願ってるよ
泣きながらクシャクシャに笑う君が。
平野が、幸せになれるようにって______________
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ひめ(プロフ) - 永瀬紬妃さん» 応援してくださったおかげで頑張ることが出来ました！ありがとうございました！ (2019年6月10日 16時) (
レス) id: 5b0df6140c (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - 高橋紬希さん» 長い話でしたが、お付き合い下さりありがとうございました！応援して下さり、ほんとに嬉しかったです！ (2019年6月10日 16時) (レス) id: 5b0df6140c (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - スープさん» 完結するのに時間がかかりましたが、お付き合い下さりありがとうございました！ (2019年6月10日 16時) (レス) id: 5b0df6140c (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - いずみさん» ありがとうございます！ようやく完結出来ました！応援して下さり、ありがとうございました！！ (2019年6月10日 16時) (レス) id: 5b0df6140c (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - amaneさん» ようやく完結出来ました！とても長い話でしたが、お付き合い下さりありがとうございました！！ (2019年6月10日 16時) (レス) id: 5b0df6140c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひめ
| 作成日時：2019年4月24日 4時
