どうせならこの立場と権力を乱用してやろうじゃないか［3］

【番外編】 ページ22

あなたside





背後から掛かった声に振り返る余地もなく、気が付くと誰かの片手に閉じ込められていた。





あ｢お前は、...トラファルガー・ロー...｣





ロ｢...ふっ、なんだその間抜け面。｣




鼻で笑いやがったローを軽く睨みつけると、ローはわしゃわしゃと私の頭を乱暴に撫でた。




ふと背後に気配を感じ首を向けるとそこには椅子に腰掛けて手を広げている男の姿があった。




シャ｢む、ほらおいでAちゃーん。そんなヒョロヒョロより俺みたいな男らしい方が良いでしょ？｣




やや不機嫌そうに手を叩いてるその様はまるで友達に懐いた犬を呼んでいる飼い主のようだった。





いや、そう言われても何だかんだ初めましてだし...








.






あ｢！｣





サ｢妹をそんな乱暴に扱われちゃ困るなぁ？｣





あ｢！...サボ！！｣





ふと浮遊感に襲われ、その主の方へ顔を向けるとそこには兄弟の顔。




初めて会ったが優しく包んでくれるその雰囲気に、私はふんわりと微笑んだ。




ル｢...おい。ソレを寄越せ。｣




サ｢ふっ、旧組は黙ってなよ。｣




ド｢フッフッフ、やんのか？｣




バチバチと見えない視線がぶつかり合い、殺気が飛び交っていた。




何だかんだ心地の良いこの環境に私はもう一度頬を緩ませる。









．





あ｢...ねぇ。｣





｢｢｢｢あﾞ！？｣｣｣｣









あ｢今年もよろしく皆。いつもありがとう大好きだよ。｣







．




｢｢｢......え｣｣｣





｢｢｢｢っ！？！？！？｣｣｣｣




瞬く間に顔を赤らめ顔を覆った彼らに私はクスリと小さく笑った。




ク｢ちょ、Aちゃん、も、もう一回！！！！｣




エ｢兄弟の禁断の恋...アリだな。｣




マ｢エース。Aは俺がいただくよい。｣




カ｢A！大丈夫じゃ！これからはわしが守ってやる！！｣




場も和んだことだしそろそろお暇するか。




ということで皆様。




これからも【どうせならこの立場と権力乱用してやろうじゃないか】をどうぞよろしくお願いします！




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