今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:1,945 hit
小｜中｜大
． ページ7
Aside
満開に咲いていた桜も散って緑が深まる頃
私は未だにクラスに馴染めずにいた
「皆おはよ〜」
朝から元気一杯で教室に入って来たのはこのクラスの担任になった濱田先生
皆から濱ちゃんって呼ばれとる
HRが終わるチャイムが鳴ると私はいつもの場所に向かう
最近は授業を抜け出してずっと屋上にいる
この屋上が今一番お気に入りの場所
普段は立ち入り禁止の看板があるから誰も近寄らない
柵に近づき下にふと目をやると足がすくむような高さ
飛び降りようかとも思うけれど所詮私にはそんな勇気がある訳もない
「やっと見つけた〜」
いきなり後ろから声がして振り向くと桐山先生がい
た
「授業サボって何してん〜、濱ちゃんが心配してたで？」
心配なんて…どうせ表面上だけの話
「はぁ…しゃーないなぁ」
そう言うと桐山先生は私の隣に座り静かに空を眺めていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たぬきち | 作成日時：2019年7月18日 20時
