UFOとかアリ!? ページ37
「だから、“奴ら”って誰!?」
「よく分かんねえけど絶対に渡さん!!」
マタロウはA達の気持ちを見事に代弁し、ジンペイは意地でも生徒会に屈さないという気持ちを固めたらしい。
「ゴロミちゃんは絶対に渡さな……って」
Aがゴロミを強く抱きしめようとするが、Aの腕の中にゴロミはいなかった。
「へ?」
見れば、ゴロミは鼻歌混じりにラントの方に歩んでいた。
「おい、何してる?」
敢えて止めずに、ジンペイが尋ねた。
「こっちの方がイケメンだし!」
「ドスーーーッ!!」
ゴロミの変わり身の早さに、YSPクラブ+九尾は全員で勢いよくズッコけた。
「行っちゃダメだーっ!!」
「しゅきー!!」
マタロウがゴロミの尻尾を引っ張って、必死にこちら側に引き戻す。
一方のゴロミも意地で抗った。
「どうする!?まだ囲まれたままだし!」
「ここは……」
電気ショックガンに怯えを見せるマタロウ。
Aが自信満々に、一歩踏み出した。
「私に任せて!!」
「任せた!!」
ジンペイが大声で返事をする。
「あなたに任せるわ!舞姫!」
ピースの2本指で挟んだメダルを、手首を回してから勢いよくYSPウォッチにセット!
ワーイ!カモーンゴースト!
巨大なエネルギーがウォッチから飛び出る。
Aがウォッチをつけた腕を高く掲げ指を鳴らすと、そのエネルギーは弾けた。
「舞姫!舞いります!」
舞姫登場。
ゴロミはその光景を興味深そうに眺めていた。
続いて、Aが変身メダルを取り出す。
「変身!!」
ワーイ!
メダルをウォッチにセットして、素早く変身完了。
コンプリーション!
「舞神楽姫キターーッ!!」
マタロウがいつも通り興奮しまくる。
舞神楽姫は、早速変身した目的を果たす為に動く。
「舞いなさい、華やかに」
大きな扇を振るう。
能力の対象となったのは、ショックガンを構えた生徒会メンバー達だった。
生徒達は、妖しげなオーラに包まれながらふわりと浮いた。
こうなれば、もう舞神楽姫の物である。
「っしゃ!」
「こういう状況の時はやっぱり強い!!」
ジンペイとコマが嬉しそうな声を上げる。
「このまま、お家に帰ってもらいましょうか」
舞神楽姫がクスリと笑ってから、扇を振り上げる。
……その時!!
皆の頭上の空に、謎の円盤形飛行物体が現れた!!
「!?」
その場の全員が、頭の上の飛行物体を驚きに満ちた表情で見上げる。
飛行物体──恐らくUFO──の下部分には、大きく『N』の字が。
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ヒメアミ(プロフ) - ミアさん» もう最高でしたね!しかも続編を匂わせてましたし……!……何ですかそれめちゃくちゃエモいじゃないですか!最高です!ありがとうございます!!m(_ _)m (2021年4月2日 21時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - かふぇもかさん» 了解しました!( ̄^ ̄)ゞお願いします!! (2021年4月2日 20時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 最終回おもしろかったですね!マタロウが最後にシンの経験談の話をするというのはどうですか? (2021年4月2日 19時) (レス) id: b9853fe50f (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - ヒメアミさん» ありがとうございます!できたらボードの方に寄らせていただきます…!m(__)m (2021年4月2日 18時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - かふぇもかさん» はじめまして!!……え!?いいんですか!?むしろこちらからお願いしたいです……!かふぇもかさんの描きたいように好きに描いてやってください!!どうか是非……m(_ _)m (2021年4月2日 18時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
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