7つのへこみと7つのメダル! ページ32
「扉から7つの導線のようなものが、内部に繋がっています」
「何か、一種の回路のような物でしょうか」
謎に包まれたYサークルの構造に、部員が首を傾げる。
「あの扉にはへこみがあったな」
「はい。7つのへこみですね」
ラントの発言に反応した部員の操作によって、液晶画面にYサークルの扉の写真が大きく映し出された。
確かに7つの丸いへこみがある。
「7つの……まさか」
『7つ』と言う単語と、ジンペイ達が七不思議を解決しミステリアルメダルをゲットする映像が、ラントの脳裏に蘇った。
そしてYSPクラブ一行は、早速Yサークルの扉の前に立っていた。
「お〜!いよいよこの先に何かありそうだな!」
期待に胸を膨らませ、ジンペイとメラが2人がかりで扉を開こうと力一杯扉を横に引く。
だが、扉は開く気配を見せない。
「ダメだ……びくともしねぇ!」
「どうやったら開くんだ?」
メラとジンペイが、すっかり困った様子になる。
「コレ、何かな?」
コマが扉にある7つのへこみに気付き、指差した。
「7つのへこみ……?」
それが示す意味が分からず、一同揃って首を傾げる。
「7つ……7……あっ、もしかしたら!」
「どうした?A」
ピコーン、と閃いたA。
皆の視線がAに集中する。
「7と言えば、学園七不思議よ!ジンペイ、あの7枚のメダルをへこみにはめてみて!」
「成程、そういう事か!」
指を使って『7』と表しながらのAの説明に、ジンペイは納得した様子を見せながらポケットからミステリアルメダルを取り出した。
……そんな彼ら彼女らの様子を、陰から密かに見ている者がいた。
普段なら臼見沢なのだが、今回は何とラントである。
ラントも“7つのへこみ”と“学園七不思議”を結びつけ、YSPクラブがどう動くか見に来たのだった。
「よーし……最後にこれをはめて、っと……」
最後のミステリアルメダルにして最も大変だった案件、『恋愛禁止の呪い』のメダルをはめる。
「どうかしら……」
そう口にしたAだけではなく、全員が緊張した面持ちでへこみの様子を見守る。
と、7枚のミステリアルメダルがはまったへこみは、光を放って反応した!
光がそれぞれのメダルと繋がった回路を辿り、扉が開く!
「スゲー!!」
本当に開いた。
皆が各々驚きを見せる。
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ヒメアミ(プロフ) - ミアさん» もう最高でしたね!しかも続編を匂わせてましたし……!……何ですかそれめちゃくちゃエモいじゃないですか!最高です!ありがとうございます!!m(_ _)m (2021年4月2日 21時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - かふぇもかさん» 了解しました!( ̄^ ̄)ゞお願いします!! (2021年4月2日 20時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 最終回おもしろかったですね!マタロウが最後にシンの経験談の話をするというのはどうですか? (2021年4月2日 19時) (レス) id: b9853fe50f (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - ヒメアミさん» ありがとうございます!できたらボードの方に寄らせていただきます…!m(__)m (2021年4月2日 18時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - かふぇもかさん» はじめまして!!……え!?いいんですか!?むしろこちらからお願いしたいです……!かふぇもかさんの描きたいように好きに描いてやってください!!どうか是非……m(_ _)m (2021年4月2日 18時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
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