妖怪学園Y〜妖術HEROの愛され姫〜4th【Nとの遭遇】

何だか嫌な予感？ ページ23

Aが半分呆れて呟く。

「謎多すぎでしょ、この学園……」

一方のマタロウは、何とも言えない嫌な物を感じていた。
メテオの一件で最悪のビジョンが実現したように、もしかしたらまたかなりの大騒動が起こるのかもしれない。

(Y学園……そこは不思議な事件が次から次へと巻き起こる謎の世界……この時僕は、得体の知れない寒気のような物を感じていた……)

「あっ、悪い！パンツまだ返して無かったな！」

少しクールな雰囲気を纏うマタロウのムードを、ジンペイが一気にぶち壊す。
その手には、お馴染みのケロッピーパンツが。

「マタロウ君、ずっとノーパンだったの！？」

「嘘でしょ！？」

コマとAが絶叫に近い声を上げる。

「ひ！？」

マタロウが冷や汗を垂らしながら、ズボンの中を確認する。
……本来履いているべきパンツは、そこには無かった。

「うわぁああああ！！」

マタロウの大絶叫は、モラシタ・ラ・ダメリア中に響き渡ったのだった……。



YSPクラブ一同が、新たな謎・トワイライト７の出現にショックを受けている頃。
Y学園の生徒会室では、生徒会役員と見られる男子生徒がモニターに映り出された映像を見ていた。

そこに拡大されて映っていたのは、ジンペイ……の腕に装着されたYSPウォッチだった。

「YSPクラブか……ここまでの力があったとは……」

その男子生徒は、何とも言えない表情でモニターのスイッチを切ったのだった。



……この時、ジンペイも、マタロウも、Aも、まだ誰も知らなかった。
人類の存亡をかけた超決戦への歯車が、少しずつ動き始めているということを……。

次回予告！→←新たな謎、トワイライト７！！

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