妖怪学園Y〜姫はHEROになれるか〜

39,番長の真実！ ページ44

「おふうっ！」

さっきまでの正当な戦いはどこへやら。
実況席で戦いを見守っていた3人の顔が顔面蒼白になる。

「ジンペイ…恐ろしい子っ…！」

某少女漫画名物の白目フェイスでショック(…なのか？)を受けるA。衝撃線も走っている。
それと同時にメラは倒れ、ジンペイは喜びの声を上げた。

「っしゃー！正義は勝つ！」

「いや、これは正義とは…」

Aが呆れの表情で突っ込むが、構わずジンペイが話を進める。

「なぁ、何で暴力で人を従わせようとするんだ？」

至極当然、その場の1年生全員の疑問を、未だピクピク倒れたままのメラにジンペイがぶつける。
その答えは意外な物で…

「か、母ちゃんが病気で、学費が払えねぇんだ。そんな時、奴らが金をやるから従えって…」

メラの回想に、メラそっくりの母親とメラの弟、妹達が浮かぶ。

「似た者家族にも程があるわよ…」

Aが突っ込みをいれる。

「組織？」

「あれですよ、学園マフィア。学校を裏で牛耳る、闇の組織！」

マタロウの素朴な疑問に、コマが答える。
そしてメラは、マフィアに学園の不良を操って、生徒会への反感をメラだけに集めておけ、と命令されたらしい。

「生徒会はかなり優秀らしいし、学園マフィアからすれば厄介で邪魔者にしかならないわね…だからこそ、生徒会の注意を自分達から逸らしたかったって訳か…」

Aが結論を、皆に聞こえる様にまとめる。

40,馬のフンであろうとも！→←38,ジンペイVS番長メラ！

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