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ご飯 ページ3

風磨side.


地下の駐車場の入り口で待っているとAちゃんがきた。


助手席に乗ってもらって、自分は運転席に。


人を乗せるなんて久々すぎて、ましてやAちゃんなんて、ひどく緊張する。


週刊誌に撮られないように、車に乗ってから2人とも顔が全くわからないくらいの変装をして、街に繰り出した。


もっとお洒落な曲を流してたらかっこついたんだけど、朝聴いてたSexy Zoneのアルバムがそのまま流れ出した。


「自分の曲ってよく聞くんですか??」


そう言いながら、Aちゃんは俺らの曲を口ずさむ。


風「Aちゃん俺らの曲歌えるの??」


「1ヶ月ほど前なんですけど、ちゃんとアイドルとしての皆さんが知りたくて、聴いてみたらはまってしまって。かなり歌えますよ!!」


そういうAちゃんは自信満々そうで可愛い。


2人で曲を口ずさんでいると、目的地に到着した。







美味しいご飯を食べて、楽しくお喋りして、時間が経つのは早いなんて、ありきたりなことを思う。


もうそろそろかな、なんて思っていると、


「A様、お誕生日おめでとうございます。」と、予想通りデコレーションプレートが運ばれてきた。


お洒落なプレートには、綺麗なデザートと、火のついたろうそく、そしてチョコレートでHappy Birthdayのメッセージが。


我ながらおしゃれなサプライズ。笑


「えっ、え?? ありがとうございます!!」


ホールスタッフさんはもう部屋から出たのに、扉に向かって感謝を述べているAちゃん。笑


風「びっくりした??」


「風磨くん!!!」


驚いてるAちゃんをよそに、歌い始める。


風「Happy birthday to you〜 Happy birthday to you〜 Happy birthday dear A〜 Happy birthday to you〜♪ 」


Aちゃんがうるうるしてる。笑


風「ほら、ろうそく消して?」


フゥー


風「はい、Aちゃん、お誕生日おめでとう。」


「…、ありがとうございます!!!!!」


風「もううるうるじゃん、また泣くの??笑」


「だって風磨くんが!! こんなサプライズ、聞いてないです…。」


風「どう?感想は??」


「…もうほんとに嬉しいです、最高です!!!」


風「そっか、良かった。いい一年に、してね。」


「はい!!!」



スイーツを美味しそうに食べるAちゃんは幸せそうで。


サプライズしてよかったなぁと思う。


可愛いなぁ。


可愛いから写真撮ったら、音でばれて怒られた。





.

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作成日時:2018年3月10日 19時

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