【そらまふ】ブラッククリスマス 『 さらってやろうか？』 （曲パロ）

“26日”が迫る。 ページ20

そらまふside


｢やっぱりね。｣



そらるside


Aの弟が悪い子なんて。

最初から嘘だった。


ただ。


Aの反応を見たかった。

悪い子に相応しいか。



答えは…

相応しくなかった。


いつも俺らが攫う悪い子は、
周りから必要とされていない、世の中にとって迷惑な子供。

実際のAは、親から必要とされていないだけの、弟思いの“いい子”だった。


なのに攫ってしまったのは、


Aに惹かれてしまったからだ。

自分には妹などいたことは無いが、妹のように思ってしまった。

まふは戸惑っていたが協力してくれた。


連盟にバレたらただでは済まないだろう。

そんな危険をおかしてまでも攫いたかった。



それくらい惹かれてしまった。


俺が小さい頃、家族がいなかった反動だろうか。



ただ…

今はもう、異性としての魅力が勝っている。
別れが惜しくて仕方がない。

別れたくない。



きっと別れたら二度と会えないのだから。



“26日”が迫ってきている。

これだけは“チカラ”でもどうしようもない。


｢はあ。｣




まふ｢そらるさん！！！！
見つかりました！！！
僕らの希望を通す方法！！！｣

｢…はっ？｣

“26日”には逆らえない。→←私の居場所。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す