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「一緒にアイスでも買って帰ろう」
どういう誘い方なのか。
そもそも何故アイス。
でも、そんなのどうでもよかった。
なんだかすごく嬉しかったんだ。
「おう！！」
大きく頷いて猛ダッシュで教室へと戻った。
それからはもうなんでもいいから字を書いて、
職員室のボックスにぶち込んでまたダッシュで靴箱へ戻った。
規格外の速さに目黒君も驚いていて、
本当にちゃんと書いた？なんて笑いながら
冗談交じりにそう言った。
「そう言えば、近くに美味しいシャーベット屋さんあるらしいねんけど」
俺はふとそのお店を思い出した。
女友達に教えてもらったけど、
シャーベットになんか全然興味なくて、
へぇ〜となんとなく流したのだ。
「いいね！そこ行こうよ！」
目黒君も笑顔で賛成した。
そこのシャーベット屋さんは学校からあまり遠くなく、
十数分歩いたところに店があった。
見た目からして、オシャレなお店だ。
なんか緊張する…
なんせ男ふたりが、
女子高生が来るようなシャーベット屋に来ている。
変な目で見られないかな…
重々しいドアを開くと、
涼し気なチリンチリンというベルの音と共に、
店内いっぱいに広がる甘い匂いが
俺達を包み込んだ。
店員さんに案内され、奥の二人席に腰を下ろす。
メニューに目を通すと、どれも美味しそうだ。
「えーっと…オレンジで」
「俺はチョコミントをお願いします」
かしこまりました、と言って店員さんはキッチンに戻っていった。
なんとなく、美味しそうなものを頼んだが、
そもそもシャーベットってなんだ？
「向井君がオレンジってピッタリだね」
「そう？」
「昨日と今日で印象変わった。
向井君ってすごい太陽みたいに明るくて、
ほんとにオレンジ色みたい。
すごく…なんて言うかな、いいと思うよ」
絶対最後の持っていき方困っただろ。
最後の最後でいいと思うよって…笑
そういう所も含めて、目黒君は優しい。
俺らみたいな周りの男子とは違う雰囲気で、
女子からしたら、そりゃ気になるに決まってる。
それに加えかっこいいし。
ただ、もうちょっと人間らしくてもいいんじゃないかなって時々思う。
「あっ、そう言えば…」
.
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蓮(プロフ) - まためめこじ書いてくださると嬉しいです(；O；)感動しました…… (2020年8月16日 16時) (
レス) id: 45e59c200b (このIDを非表示/違反報告)
らんか(プロフ) - 最後泣きました。引き裂かれる２人がいつか幸せに‥って胸がギュッとなりました。新作楽しみにしています！私も絶対右しか無理なんで笑 (2020年8月16日 16時) (レス) id: 5ad4a06cb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼夏〈ﾘｮｳｶ〉 | 作成日時：2020年8月2日 8時
