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9話 ページ10

*


額に何か違和感を覚え、重い瞼を開けてみる。


そこにいたのは


「ア、アーサー……?」


まぎれもなくアーサーだった。


もう帰ってきたのかと思い、時計を見る。


゛3時24分"


もうこんな時間になってたんだ。


ふと目線をアーサーのほうにやると、何故かアーサーは頬を真っ赤にしていた。


よくよく見たら口元も緩んでいるし。


何故なのだろうと、彼をじーっと見つめる。


「こっちみんな馬鹿あああああああ!!!!!」


彼はそう言って、逃げ出すように走っていった。


……私が何をしたっていうんだ。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
〜10分前〜


「ただいまー」


そう言って靴を脱ぐ俺。


返事を待ってみるが、全然かえってこない。


自分の部屋にいるのか?


そう思い、リビングに行った。


「……」


そこにいたのは寝言を言いながらソファーに倒れこんでいるAだった。


(……寝顔かわいい)


な、なに思ってんだ俺!?


自分の頬を軽くたたく。


俺がこいつにそんなこと思うはずがない。ていうか思いたくない……し。


「あ、アーサー」


突然Aから俺の名前が聞こえ、心臓の音が一気にはやまる。


あぁ、考えれば考えるほどかわいくみえてくる。


「ばれねぇ……よな……?」


俺は顔を近づけて、


額にキスをした。

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RIRI(プロフ) - やぎさん» コメントありがとうございます!まさか、そんな言葉をいただけるなんて(;゚Д゚)嬉しいです (2017年5月6日 11時) (レス) id: 6e77d3ddfb (このIDを非表示/違反報告)
やぎ - すごく素敵です…! (2017年5月6日 11時) (レス) id: de1fb8e27d (このIDを非表示/違反報告)
RIRI(プロフ) - リーザさん» コメントありがとうございます!忙しいですけど頑張って更新していくつもりです(^_^;) (2017年4月25日 23時) (携帯から) (レス) id: 88e56389f9 (このIDを非表示/違反報告)
リーザ(プロフ) - 面白かったです!日常をこんな風に何気なく平和に描けるって素敵ですね!更新応援しております! (2017年4月25日 18時) (レス) id: 8dfcff65f9 (このIDを非表示/違反報告)
RIRI(プロフ) - (`∇´ゞありがとうございます! (2017年4月19日 17時) (携帯から) (レス) id: 88e56389f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RIRI | 作成日時:2017年4月15日 16時

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