【APヘタリア】かわいそうな彼へ【アーサー・カークランド】

プロローグ ページ1

「俺は紳士だからそんなことしねぇよ!」


あぁ、またはじまった。


アーサーのツンデレ紳士。


毎日毎日こういうことばっかりで段々慣れてくるけど、やっぱり面倒くさいものは面倒くさい。


本当は優しくて正直で、頼りがいのある良いやつなのに、彼はそれを隠して生きている。


そのせいか、周りから怖がられてるし。


イタリアちゃんたちはそのいい例だ。


本当に馬鹿だなぁ。


正直になれば友達なんかすぐにできちゃうのに……。


なんて


そんなこと思っても


アーサーに友達なんて、できるわけないよぁ。


「はいはい、分かりました。すみませんでした、ごめんなさーい」


「お前絶対誤ってねぇだろ!!」


だから私はできるだけ彼が寂しくならないようにいつも一緒にいる。


かれこれ２年ぐらいになるかな。


寂しいときも、怒ったときも、嬉しいときも。


私はいつだって彼の気持ちによりそっている。


それで彼が不安にならないのであれば、私は嬉しい。


「全く……いつもいつも感情こもってねぇよなお前は。
本当何なんだよ」


「感情こもってなくてすみませんね」


……そんな感じで生きてる私もおかしいけれど。

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