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次の日。
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今日は検診が休みの日。
ダラダラと着替えを済ませ、家で本を読んでいたら。
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「おい!!!!!」
「っっっ!!!!」
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すぱーーーんと障子が開かれたと思うと、そこには息を切らした旦那さん。
いきなりのことに驚きを隠せない僕は、持っていた本をバサリと膝の上に落してしまった。
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「お、おはようございます…」
「来い!」
「え?!」
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ぐいっと腕を引かれ、無理やり立たされる。
旦那さんは僕の治療用の鞄を掴むと、ドシドシと玄関に進んで行った。
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「ちょ、旦那さん?!」
「早く来い!ダラダラすんな!」
「あの、展開の速さについて行けず…すみません、なんか」
「謝罪する時間も惜しい。早く来い!!!!何回言わせる!!!!」
「申し訳ありません」
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旦那さんの気迫に押され、光の速さで頭を下げた僕は 急いで旦那さんの後を追う。
旦那さんは、寝間着のまま。こんなに寒いのに、羽織すらも羽織っていない。
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「旦那さん、何があったんですか?」
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やっと追いつき、歩きながら事情を聴くと。
旦那さんは、眉間にしわを寄せて言葉を紡ぐ。
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「花野が高熱を出した。苦しそうに唸っている…」
「花さんが?昨日まで元気だったのに…」
「かわいそうに、ずっと苦しんでいる。
冷水を含ませた布で体を拭ってやったが、気休めにしかならないだろう。
助けてやってくれ」
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がらっ、と本屋の戸を引き 部屋の襖を開けると。
そこには、布団で横になる花さんと 心配そうに見つめる静音さんの姿。
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「まぁ、弓弦先生」
「花さんのお加減は」
「苦しそうなのよ…。熱も引かないままだし、何か悪い病気なのかしら」
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花さんの傍により、額に手を当てれば 燃えるように熱い。
目に涙をにじませた静音さんに大丈夫だと伝え、治療を始めた。
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向日葵(プロフ) - ぐれーとまっくすな手毬。さん» お久しぶりです(*^_^*)合格、おめでとうございます!私なんて、何のお力添えにもなれなかったと思いますが こうして報告して頂けてとても嬉しいです。手毬さんの努力に、拍手です!本当におめでとうございます(*^^)手毬さんの高校生活が楽しくなるよう祈ってます(*^^*) (2014年2月27日 19時) (レス) id: a335748cd3 (このIDを非表示/違反報告)
ぐれーとまっくすな手毬。(プロフ) - 向日葵さん、お久しぶりです、手毬です。覚えていますでしょうか?…この度手毬、推薦で高校入試に合格いたしました!報告遅くなってごめんなさい。ずいぶん前になりますが助言頂いたこととても感謝しています。お陰さまで、無事合格しました!ありがとうございました! (2014年2月23日 23時) (レス) id: a41bb197be (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - けいおんさん» 読んで頂いて有難うございます(*^^)vやっと更新再開いたしました、お待たせしました(・.・;)これからもよろしくおねがいします!! (2014年2月20日 21時) (レス) id: a335748cd3 (このIDを非表示/違反報告)
けいおん - 更新再開してください (2014年2月6日 10時) (レス) id: 7e2908af86 (このIDを非表示/違反報告)
けいおん - キュンキュンになりました!!是非続きを読みたいです。よろしくお願いします (2014年2月5日 13時) (レス) id: 7e2908af86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:向日葵 | 作成日時:2013年9月19日 7時