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―――お茶会当日―――
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「おまちしておりました。弓弦様でございますね。
姫様達がお待ちしています、どうぞおあがりくださいませ」
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雪が降る寒い日。
姫様たちの屋敷を訪れ、お手伝いの女性に ある部屋に招かれる。
襖を開けたその先には。
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「…!」
「まぁ、弓弦さん!いらっしゃいませ!」
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大きすぎる畳の部屋に、いつもより美しく着飾った姫様と
そんな姫の隣にピッタリくっついている柊先生が座っていた。
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「ほ、本日はお茶会へのご招待、誠にありがとうございます」
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部屋に入る一歩手前の所で正座をして、頭を下げる。
すると、姫は「弓弦さんダメです」と言った。
…な、何がダメ?!もしかして、着付けが甘かったとか…?!
ひんやりする背筋は、西園寺家の高貴な姫を怒らせてしまったことへの恐怖を素直に示す。
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「無礼講です。そのようなことはなさならないでくださいな。
ね?千優さん」
「そうですね。弓弦くん、顔を上げてくれないか?
そんな冷たい所ではなく、座布団を使ってくれ」
・
無礼講…?
だからと言って、姫と先生に軽々しくできるはずもなく 頭を軽く下げてから座布団に座る。
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「着物、良く似合ってらっしゃいます!良かった…」
「あっ、着物…。有難うございます。でも、よろしかったのでしょうか。
このような高価な着物…」
「お気になさらないでください!私も体調が良くなってきて、退屈していたんです。
だからお茶会を開いたんですよ?…折角ですから、ね?
いつもとは違う着物を着て、楽しんでくだされば私も嬉しいですし」
「…は、あ」
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見た目も、触り心地も、着心地も。
全てが最高なこの着物。
姫様がくださったこの明らかに高価な着物を自分が身に付けていると思うと
なんだかくすぐったい。
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『姫様、旦那様。花野様がおいでくださいました』
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襖の向こう側から、お手伝いさんの声。
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「どうぞ」
・
姫様がそう言って、襖は開く。
と。
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「………!」
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向日葵(プロフ) - ぐれーとまっくすな手毬。さん» お久しぶりです(*^_^*)合格、おめでとうございます!私なんて、何のお力添えにもなれなかったと思いますが こうして報告して頂けてとても嬉しいです。手毬さんの努力に、拍手です!本当におめでとうございます(*^^)手毬さんの高校生活が楽しくなるよう祈ってます(*^^*) (2014年2月27日 19時) (レス) id: a335748cd3 (このIDを非表示/違反報告)
ぐれーとまっくすな手毬。(プロフ) - 向日葵さん、お久しぶりです、手毬です。覚えていますでしょうか?…この度手毬、推薦で高校入試に合格いたしました!報告遅くなってごめんなさい。ずいぶん前になりますが助言頂いたこととても感謝しています。お陰さまで、無事合格しました!ありがとうございました! (2014年2月23日 23時) (レス) id: a41bb197be (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - けいおんさん» 読んで頂いて有難うございます(*^^)vやっと更新再開いたしました、お待たせしました(・.・;)これからもよろしくおねがいします!! (2014年2月20日 21時) (レス) id: a335748cd3 (このIDを非表示/違反報告)
けいおん - 更新再開してください (2014年2月6日 10時) (レス) id: 7e2908af86 (このIDを非表示/違反報告)
けいおん - キュンキュンになりました!!是非続きを読みたいです。よろしくお願いします (2014年2月5日 13時) (レス) id: 7e2908af86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:向日葵 | 作成日時:2013年9月19日 7時