いつも二番目の私は。【鬼滅の刃】

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「ただいま。」


「姉さん。」






最終選抜は終わり、


私は姉さんの元へ帰ってきた。






「お帰りなさい！！！！！！！」

泣きながら私に抱きつく姉さん。




そんな姉さんの後ろでは








いつもと変わらない笑みを浮かべている胡蝶さん


よくわからない顔の冨岡さん


よもや！と叫んでいる煉獄さん





この三人が何故かいる。






姉さんに、一つ謝らなければいけない事がある、、。









「羽織、、汚しちゃったの、、。」


「ごめんね。」



止血で使った羽織は姉さんのお下がりだった。






足を怪我していた女の子は止血をすぐにしたから

少し足を引きずりながらだが歩けていたし



命は落とさなかった。






その代わり、

姉さんのお下がりの羽織にはべったりと血がついてしまっていた。







「どこ怪我したの！！？」



ペタペタと体を触ってくる姉さんから距離をとって




「すぐ治ったの！大した事なかったみたい。」




なぜか嘘をついてしまった。




「おかえりなさい。」




「、、、おめでとう。」




「これで君も鬼殺隊なんだな！！」





三人からそれぞれ個性のある言葉が嬉しかった。







…….







七日間、長いようで短かった。



体を休めようと部屋へ向かうと、









「鴉が手紙を運んできていたぞ！！」





後ろから話しかけてきた煉獄さんの手には手紙が。




開けてみると



足を怪我していた子からの感謝の手紙だった。




私に向けられた



"ありがとうございました。"





の文字を見て心が





きゅっ



とした。







「先程の羽織で他の人間の手当てをしたのだろう？」





「君は思ったより良い人間みたいだ！！」







それだけ言って背を向けて帰っていった煉獄さん。









"ありがとうございました"




"良い人間"









私に対する

この二つの言葉につい目が潤んでしまったのは




きっと疲れていたからだろう。




きっとそうだ。

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