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今日は時透さんとの稽古なはず。
何故でしょうか。
何故私はまだ鬼殺隊でないのに、
日輪刀を持たされ鬼が目の前にいるのでしょうか。
「早く斬りなよ。」
時透さんが当たり前のように口を開く。
目線を鬼へ。
そして、大きく息を吸ってから
頸を狙う。
が。
ザシュッ
斬れたのは鬼の指だった。
反対側の腕が伸びてくる。
「ひっ」
爪がお腹に掠ったが時透さんは助けてくれそうにない。
なら、
自分で斬るしかない。
目を利用したら実力ではない様な気がして
今まで目を合わせない様に戦っていたが
そんなこと言ってられない。
バッ
と目を合わせると
「っっっひ！！！」
鬼に隙ができた時に頸に刀を当てる。
初めて斬った鬼の頸は鍛錬や稽古のお陰か、
いとも簡単に斬れた。
「、、っ斬れた、。」
体の力が抜けた私はその場にへたり込んでしまった。
「こんな鬼に時間かかりすぎ。」
と言いながらも時透さんは私をおぶってくれる。
優しい人だ。
……
帰り道、無言が続く。
「、、、弱すぎだよ。君。」
先に口を開いたのは時透さんだった。
「すみません。」
つい、肩に掴まっていた手に力が入る。
"弱い"
その現実が突きつけられる。
「まあ。生きているのは褒めるよ。、、A。」
「、、えっ。名前、、覚えていてくださったんですか？」
すぐに何でも忘れてしまう時透さん。
ただの隊員の一人だと思われていたはずなのに。
「、、僕が覚えてちゃ駄目な訳？」
明らかに眉の間にシワがよる。
「いえ。ありがとうございます。」
時透さんは私達姉妹と会うたびに毎回姉さんに名前を聞いていた。
私なんかに興味がないから名前を私には聞かないのだと思っていた。
なんだか心が温かくなる。
嬉しい。
気付いたら蝶屋敷へ着いていた。
私はどれだけ怪我をしているのだろうか。
不甲斐ない。
「あ。姉さん。」
入り口で掃除をしてる姉さんが見えた。
こちらを見た姉さんの顔は
引きつっていた。
時透さんに背中から下ろしてもらい、
ボロボロの体で姉さんに近づこうとすると
姉さんは小走りで奥へ行ってしまった。
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きき(プロフ) - 赤色の瞳で緋→火→炎で、炎の呼吸がいいと思います！あくまでも一意見なので、良ければです！ (2019年12月15日 19時) (
レス) id: bfacb6fb7e (このIDを非表示/違反報告)
薫 - つきの呼吸がいいです！ (2019年12月15日 9時) (レス) id: bef68b6bc6 (このIDを非表示/違反報告)
絢(プロフ) - 「声の呼吸」なんでどうでしょう？妹ちゃんが姉が1番だと我慢していた心の 内に秘めていたものが心から溢れ出して声になる。とか、。いつも楽しく読ましてもらってます！応援してます！ (2019年12月15日 1時) (レス) id: 15b677e26e (このIDを非表示/違反報告)
ティッシュ - 影の呼吸とかはいかがでしょう？( 姉という光を引き立てさせる影、みたいな感じで(笑) いつもこのお話を拝見させていただいてます！お体に気を付けて更新頑張ってください！ (2019年12月15日 0時) (レス) id: 9aa7f700a4 (このIDを非表示/違反報告)
やまなみ(プロフ) - 夢主ちゃんの事を嫌っている(仲が良くない)柱の方の呼吸を使う…というのはどうでしょうか？？ (2019年12月15日 0時) (レス) id: 280ddb7f42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずき。 | 作成日時：2019年11月16日 19時
