離れる ページ35
「ハッwどーだかw
もうお前オレたちが別れることわかってたんじゃないの？
だからレセプションの後社長室に二宮さん入ってきても何も言わなかったんじゃないの？
おかしかったでしょ、オレだけ舞い上がっていつもお前の作る飯美味いとか言ってんの見てて。
ほらもうどけよっ！ふざっけんなっ！」
ーードンッ
言うだけ言ったらオレの脚の上に乗っかってるAが鬱陶しく思えて、勢いに任せて突き飛ばした瞬間
A「えっ、ちょ…うわっ(汗)…」
バランスを崩したAの身体はそのままガラステーブルに向かって落ちかけた
「危な…っ
ーーガシャン…ッ
手を伸ばすと同時に何かが割れる音
そして目の前では倒れたAの身体を二宮さんが抱えていた
「ーー！？二宮さん…なんで
二宮「あっ…ぶね〜…(汗)大丈夫か？A？
A「え…？あ…ありがとカズ兄…」
ーーイラッ
「ほら何やってんのっ。立てよ
二宮「お前が何やってんだよ。
「は？
二宮「は？じゃねーよ。お前今何時だと思ってんの。
ここでの活動時間あと今日しかないんだろ？
なら早くホテル戻って休め」
なんだよこの人此の期に及んで上司ヅラかよ
「あんたには関係ない。これはAとオレの問題なんで。
A立てっ！」
Aの腕を掴んでこっちに引き寄せる
二宮さんの感触なんか覚えてほしくないっ…
A「イタッ…」
ーーん？
ポタリ…
右足から少し血が流れていた。
二宮「あー…。脚切っちゃったか…。大丈夫だよ、
部屋に戻って消毒しような？」
そのままこっちも見ずにまたオレからAを引き離す
「ちょっとっ！だから入ってくんなって…っ無視すんなよっ
二宮「そんなに独占したいのに三年も待てんの？
「え…？」
背中を向けたまま言われた
そしたら今度はゆっくりこっちを向いて
二宮「今のお前にこの子は無理だ。
これ以上近づくなら今度は事務所に報告する。
行くぞ、A
A「うん…」
脚を引きづりながらAは二宮さんとエレベーターに乗り込んだ
「ちょっと…A、待ってよ…。まだ話が
A「貴久…。私もうわかんないよ…なんで…
ーーウィー…ン
話の途中でドアは虚しく閉まって
パタリ…
その場に崩れ落ちた
「ウソ…でしょ…？」
ーーポタリ…
涙と一緒に
我にかえった…
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作者名：ひまわり | 作成日時：2019年2月10日 21時
