ひまわり畑ー6 (ページ3)

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なんだ…？

あの先生

もしかして知ってる…？

カーテンの隙間から2人を覗くと

上半身裸の増田さんがリクライニングチェアーにもたれていて

先生から胸元の傷口を消毒してもらっている

倉科『傷口…また触っちゃった？

増田『うん…。昨日…。ごめん…

倉科『謝らないの。

増田『どーしたら触らないですむかな

倉科『そうだねぇ…。このペンダントのチェーンを少し短めにして、傷口の位置になるようにしてみたらどう？

増田『えー…それちょっとダサくない？

倉科『シャツの中にしまえばいいじゃない。

触りそうになったら傷口の上にあるこのペンダントに手をあててみて。

きっと落ち着くんじゃないかな。』

この2人

診察が終わった後もずっと話してる

なんか親密…とは少し違うか…？

倉科『そのペンダントはお守りなんでしょう？

増田『うん…

倉科『彼女からのプレゼントだ♪

増田『ばっ…／／なんでそーなるんだよ／／

倉科『だって、このペンダントからだけいつも違う香水の匂いがするもん♪

女の勘だよ♪』

あの先生

楽しんでるなー…

増田『彼女っていっても、『元』がついちゃうけどね…』

……。

倉科『あら、でもわからないじゃない。思いもよらないところで再会するかもよ？』

まさに今、同じ部屋にいます(汗)

増田『会えないよ…。少なくとも3年は。今は会っちゃいけないんだ。』

……？

どーゆうことだ…？

倉科『どうして？

増田『俺ね、付き合って１カ月で彼女と結婚する気でいたの。プロポーズもしちゃってさ。

倉科『あら素敵。思い切ったね

増田『でも俺なんも考えてなかったの。自分と彼女の事以外。

倉科『……。

増田『彼女の家族の事も、NEWSの事も、事務所の事も、何にも考えてなかった。

だから最後、彼女の家族に交際を認めてもらえなかった。

倉科『そっか…。でもなんで3年？

増田『彼女、今ニューヨークで勉強してるんだ。

三年後に帰ってくるの。

ホントはその時また会いに行って告白しようと思ってるんだけど…。

倉科『そうなんだ…。じゃぁ、考える時間はいっぱいあるね

増田『え…？

倉科『そのお守りと一緒に、いっぱい考えればいいじゃない。

でも、どんなにあなたが抱えるものが大きくても、一番に考えるべきは自分の事なんだからね？

もっと気楽に。

でないと、全部が重荷になっちゃう。