ひまわり畑ー3 (ページ43)

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櫻井side

A「じゃぁ、増田さん、行きましょうか

増田「あ…、はい。失礼します(汗)」

ーーパタン…

社長室の扉が閉まって、社長と２人になった

社長は扉に向かったまま。

「ーーはぁ…」と、深いため息だけが聞こえた。

「あの…。社長…、お嬢様と増田さんの事を報告せず、申し訳ありませんでした…っ」

俺はその背中に向かって頭を下げた。

増田さんから言うまで黙っているのが良いと思っていたけど

まさかあんな形で話がいくとは思っていなかった

やっぱり俺からすぐに言うべきだったんだ…社長に

怒っているんだろうな…この人…

そう思っていたら

大野「櫻井がAの世話役になって何年くらいになるんだっけ…

「小学校に上がる前でしたから、20年になります

大野「20年か…。長いよね…w

俺があの子と一緒に居なくなってそんなになるんだ…。」

社長はフッと笑いながら、こちらを向いた

大野「勘違いしないでほしいんだけど、俺別に怒ってないよ？

Aだってもう25だもん。
恋人がいたっておかしくないじゃない。

ただ、こんな状態で付き合わせるわけにはいかない。

分かるよね？

「はい…。会社の名前を公表することになりますから…

大野「…それだけじゃないけどね。
認めないのは

「…？他にもなにか…？

大野「当日に話すよ。

それまでは全面的に協力するから。
お前もそのつもりで動いてやって？

「当日…。２人にはあの写真の話はしないのですか？

大野「今２人にあれを見せたら、多分イベントどころじゃなくなるだろ？

彼らには最後まで全力でやってもらうよ。

そして最後にみんなの前で２人に決めさせる。

それがいつかは分かってるよね？」

この人の言う『最後』は

おそらくレセプションの後…

「はい。
各関係者様の手配も済んでおります。

大野「分かった。

あと、櫻井にはもう一つ頼み事があるんだけどいいかな？

「はい？」

ーー

ー

「ーーえ(汗)今からですか？(汗)

大野「Aの事を黙ってたバツだよ♪
みんなが帰っちゃうまでに揃えてね？♪」

これは…。なかなか骨の折れるバツですね…(汗)

ーーコンコン

ーーガチャ

増田「失礼します

A「ケーキ買ってきたよ～♪」

何も知らないお嬢様は好きなケーキを選べて満悦

増田さん

あなたは最後にどちらを選びますか…？