ひまわり畑ー3 (ページ42)

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偽りの優しさページ42

大野「ーーなるほど、曲は前にMステで披露してくれたforever mineか…。

うん、あれは良かったよね。

「ありがとうございます。今回もあまり練習する時間が取れないので、Aさんと一度やった事がある曲にしようと思いまして…

パーティーも夕方からされるとお聞きしたので、雰囲気的にも良いかと思います」

社長室で、Aも交えての打ち合わせ。

まだ付き合ってる事は言ってないから

ここでは「さん」づけ

Aも意識してるのか、あえてオレの隣には座らなかった

A「パーティーかぁ…。久しぶりかも

大野「お前は参加しなさ過ぎなんだよ。
これを機にもっと社交の場に出てもらわないと…。

当日には各企業の社長が一同に集まるんだから、そこでちゃんと挨拶するんだよ？

A「はぁーい…。ねぇ、佐川のおじいちゃんくる？

大野「来るよ。息子夫婦連れてくるって言ってた。

あと日本銀行の頭取さんも来るって」

各企業の社長…

「あの…佐川のおじいちゃんって…？

大野「宅配大手の会長さんだよ。

「日本銀行って…

大野「うち昔からあそこのお得意さんなんだ♪

「なるほど…」

いやいや…。

そんな近所のスーパーみたいな感覚で…(汗)

そういえば

Aってめっちゃお嬢様なんだよね…(汗)

今更だけど

これすごい格差ない…？(汗)

ま、でも

A「お兄ちゃん、ハルお姉ちゃん手作りのお菓子持ってきてくれた？

大野「うん！持ってきた！
あ、増田くんも一緒に食べようか♪
コーヒー淹れるね♪
A、手伝って？

A「うん♪」

オレの目の前にいるこの２人は普通の仲良い兄妹

良いなぁ…この２人

大野「あっ…。これじゃぁお菓子足りないかな…(汗)

A、増田くんと一緒に下でケーキ買ってきてくれる？

A「えっ、ハルお姉ちゃんたくさん作ったって言ってたよ？

大野「美味しいからついつまみ食いしちゃったw

A「もぉ～。お兄ちゃんたら…。

櫻井「私が
大野「増田くん。好きなケーキ買っておいで？

櫻井さんを遮る社長の声が、一瞬だけ冷たく感じた。