ひまわり畑ー3 (ページ27)

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増田side

「ーーてことで、明日からこの機材をお借りしてよろしいですか？

ーー社長？

大野「ーーへ？あ、ああ、ごめんwえーっと…わかった、すぐに手配するよ♪」

昼からは大野グランドホテルの社長室で打ち合わせ

なんだけど

なんだろ、今日の社長。うわの空ってゆーか

疲れてる？？

大野「ちょっと休憩しようか。コーヒー淹れてあげる

櫻井「あ、社長、それはわたしが

大野「大丈夫だよwーー

ーーガチャンッ

うわっ(汗)」

社長が手に取ったコーヒー豆の入れ物が水の入った容器を倒して

拍子に離した入れ物からコーヒー豆まで飛び出した

サイドテーブルと社長のスーツは水びたし

あー…あのスーツ高いだろうに…(汗)

「大丈夫ですか…？(汗)

大野「あはは…wゴメンね？ちょっと昨日呑みすぎちゃって…。

増田くん、悪いんだけど。打ち合わせまた明日にしてもらっていいかな？

「ええ。それはもちろんっ。僕ももー少し調整したいところがあるので。

明日の午前中にお伺いしてよろしいですか？

大野「わかった。それまでにこっちも機材を手配しとく。
明日から来るスタッフ分の部屋も確保してあるから、今日のうちに関係資料を部屋に持っていかせるよ。

「ありがとうございます！それでは失礼しますっ」

やっぱこの社長すごい！！

仕事が早いね♪

恐れ多くて本人には言えないけど(汗)

でも、あんな社長初めてみた

いつも余裕になんでもやっちゃいそうな人なのに…

ーー

「ーーえっ…留学ですか…？

櫻井「はい…。

櫻井さんが運転する車の中で、オレは昨日の食事会での事を知った

3年間のニューヨーク研修

ここと東京の遠距離になるね、頑張ろうね、なんて話してた自分が愚かに思えた

櫻井「お嬢様からはまだ話は聞いておられませんよね…？その様子だと…」

聞くも何も昨日の今日だし…

当の本人は知り合いのお兄さんと朝からドライブ行ってるし…

ーー確かに昨日の夜に聞いた彼女の声は震えてた

でもそんな状態で次の日ドライブなんて行くか？

ちょっと信じらんないんだけど

「でもあの子、今日は朝からドライブいくとかラインしてきてましたけど？」

そんな気は無かったんだけど、ちょっとトゲのある言い方をした。

そしたら櫻井さんから

「申し訳ございません…」て、ルームミラー越しに謝られた

どーゆーこと？