美術教師は私依存症 (ページ47)

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天元、喜んでくれて嬉しい。ページ47

今日は定期検診の日。

性別が

分っちゃうんですって！！

本当は今日、

出勤日なんだけど

お館様が定期検診の日は

お休みにしてくれることに。

天元も行きたがっていたけれど

無理矢理学校に行かせた。

エレベーターに乗り込む。

鬼「今日は休みか？」

『おはようございますっ。

定期検診があるので』

鬼「そうか」

1階に着き、

エレベーターを降りる。

鬼「夫婦仲は良好なようだな」

『はい。

ラブラブですけど…。

どうして急に？』

鬼「そこの道路に止まっているのは

旦那じゃないのか」

無惨が指差す先の道路には

天元の車が止まっていて、

私が天元の姿を捉えると

嬉しそうに手を振ってきた。

無惨に一礼をし、

車に駆け込む。

助手席に乗れば、

天元がお腹を触ってきた。

宇「走んなよ～。

転んだらどうすんだ～？」

『いやいやいや！！！

学校は！？！？』

宇「休みもらった。

…あのさぁ、

転んで可愛いお前さんの顔が

傷ついたら

どうしてくれるわけ？」

『子供が無事ならそれでいいもん…』

宇「分かるけど！

それはもちろん大事だけども！！

もう少し、

俺のためにも気をつけてくれよ」

いつまでたっても

心配性の過保護さん。

それに嬉しさを覚えたのも

全部全部天元のせい。

病院までの車中で

男の子か女の子か、

2人で予想をし合っていた。

『女の子だったら一緒に

おままごとするんだぁ』

宇「男だったら

派手にキャッチボールだな！」

天元は男の子がいいのかな。

男の人って

大抵

男の子がいいって言うよね。

.

.

_______病院。

「性別は______」

ごくん、と

唾を飲み込む。

天元の喉仏も動いた。

2人揃って緊張気味。

元々握っていた手に

両方とも

力が入ってしまう。

「_______女の子ですよ！」

宇「マジかよ！？！？

派手派手だァア！！！

よっしゃーーーーーーー！！！」

あらら？

すっごい喜んでる。

宇「なぁに地味にボーッとしてんだ！？」

『ううん。

天元、男の子じゃないのに…』

宇「は！？

女だったらお前似じゃん！？

絶対に可愛いじゃん！？」

『私似とは限らないけど……。

私も、嬉しい。

ありがとう、天元』

宇「ばっかやろう！！！

可愛いこと言うな！！！」