美術教師は私依存症 (ページ41)

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天元、卒業式です。ページ41

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______2年後。

春もすぐそこの

今日は卒業式だった。

3年間お世話になった

キメツ学園とは一旦お別れ。

『寂しくなるねぇ～』

梅「だるくて仕方なかったけど…

今思うと楽しかったかも」

炭「昨日は予行練習だったのに

先生たちがギャン泣きで

すごく面白かったなあ」

善「でもAちゃんは

近所の音楽大学行って

また

キメツ学園に行くつもりなんでしょ？」

私は音楽大学を受験し、

合格することができた。

音楽の先生を目指して。

し「Aさん！！」

『わ～、しのぶ先輩！』

童「おめでとう、Aちゃん」

『今日も2人で来てくれたんですね！

嬉しいです！

これで付き合ってないとか

信じられませんよ…』

童「え？？

俺たちもう付き合ってるよね？

しのぶちゃん？？」

し「うるさいですね。

あの文化祭の日は仕方なくですよ」

無惨との婚約破棄を

手伝ってくれた

童磨さん。

どうやらしのぶ先輩と

取引をしていたようで、

ボイスレコーダーを忍ばせる代わりに

1日デートをしていたらしい。

てっきり付き合っているとばかり！

煉「A！！

おめでとう！！！」

千「おめでとうございます…っ」

先生から祝福してもらって

後輩からも惜しんでもらえて

私はすごく幸せものです。

先生たちが来たってことは

そろそろ

あの人も来るはず。

にしても遅いなぁ…。

1番のりで来ると思ってた…。

宇「ワッッッッッッッ！！！！！」

『キャァアアアアァアアア！！』

後ろから

急に抱きつかれると

私の周りは天元の匂いで

いっぱいになる。

宇「驚きすぎだろっ…フハ！」

『ひどーい！！』

宇「悪い悪い…。

なぁA」

『ちょ、何して…！？』

いきなり、

天元が私に跪いた。

左手を取られて

指に何かはめられる。

指輪。

宇「答えは派手に分かってるけど。

俺と、

結婚を前提に

付き合ってくれませんか？」

答えは決まってる。

嬉しくて嬉しくて

目に涙が溜まっていく。

そうだよ。

私はこの日を待って

ずっと

我慢してきたんだから。

『大学卒業したら、

結婚してください……！！

よろしくお願いします…！』

どちらからでもなく

私と天元は

2人で抱き合う。

今日から

約4年間。

私と天元は彼氏と彼女。