美術教師は私依存症 (ページ22)

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パパ、お話って？ページ22

放課後、パパに指定されたレストランへ行く。

高級ホテルの高級フレンチレストラン。

帰国祝い？？

それとも、何かに成功したとか？

予約はしてあったようで

ウェイターさんに名前を告げると

席まで案内してくれた。

案内された席にはパパがにこやかに笑ってる。

『パパ、お帰りなさい！』

父「ただいま、新しい学校はもう慣れたかな？」

『ええ。お友達もできたの』

ちなみにパパとママは前世の記憶がない。

少し寂しいけど

あんなパパとママからしたら忌々しい記憶、

ない方がいい。

ママは、どうしても帰国できなかったそう。

父「それに、今日はパパだけでも大丈夫だから」

『大事な話ってなぁに、パパ』

父「…そろそろ来るんじゃないかな」

______そろそろ、来る？

何が？

誰が？？

…何故だろう……。

やな予感がする。

奇妙な感覚に背筋に冷や汗が伝った時。

父「ああ、いらっしゃった。

どうも、ご無沙汰してます…」

体が顔を上げるのを拒否してる。

お願いパパ。

その人の名前を呼ばないで…！

父「鬼舞辻さん」

ヒュッ…と喉に空気が突き抜ける。

なんでなんでなんで。

なんで貴方が来るの。

無惨がチラリと頭を下げてこちらに来る。

父「A。

こちら

鬼舞辻コーポレーションの代表取締役、

鬼舞辻無惨さんだよ。

ご挨拶して」

しぶしぶ椅子から腰を離し

軽く頭を下げる。

『娘の、河村 Aです。

父がお世話になっております』

良かった。

声が震えなかった。

慣れというのは恐ろしい。

もし、こんな社交辞令の挨拶、

慣れてなくて、恐怖で声が震えたら

パパ、気づいてくれたかもしれないのに。

3人共挨拶もすみ座る。

鬼「…君は……おやおや驚いた。

一昨日、引っ越しの挨拶をさせてもらいました。

覚えておいででしょうか…」

父「偶然ですねぇ！

お住まいが娘と同じだなんて。

ちょうどいい！」

『…？何が？』

住んでるところが同じなだけで

何がちょうどいいのか分からない。

鬼「…？

Aさんは何もご存知ないのかな？」

『あ…何も、聞いて…』

父「そんな緊張しないでいいんだよA。

ごめんね、急な話になるが。

Aには将来的に

鬼舞辻さんと夫婦になってもらいたい」

_______は？