美術教師は私依存症

天元、観念します。 ページ18

3段弁当を持って美術室に行く。

ほとんどの生徒は外で食べるので

校舎に人は校長とか来賓しかいない。



宇「お、来たか！

大量だな〜っ」

『ほら、午後は天元も競技があるでしょう？

いっぱい食べてくださいね』

宇「うまそー！！」



お弁当の蓋を開けると

天元はタコさんウインナーを手でパクリ。


『わっ、お行儀わるーい！』

宇「仕方ねぇだろ。

ずっと楽しみに今日を生きてたんだからよ」




大袈裟な気もするけど

不思議とホワホワする。



さすが天元。








私もハンバーグを食べる。








手作りハンバーグにして正解だった！







宇「あ、そーだ」

『ん？？』




天元が何かを思い出したようだ。




急にニヤニヤしだすからやめてほしい…。








宇「二人三脚の時

善逸はいつも通り走ってたけど、

A、全集中使ってたろ…？」

『バレちゃいましたっ？』

宇「ま、俺以外気づいてなかったケド。








……ズルするなんて…、






随分と悪い子だな、Aちゃん？



俺はそんな風に教えた覚えはないぜ？」





天元の雰囲気が少し変わった。




悪いこと考えてる！！





『ご、ごめんなさ…』




天元が椅子から立ち上がり

私の腕を掴んだ。


座ったままで、後ろの机に

押し倒される。




天元の指と私の指が

絡まって逃げる事を許さない。









宇「悪い子には、



…お仕置き、してやんなきゃ」







何するんだ…。



痛いのは嫌よ？？





天元の瞳がどこか熱っぽくて

すごく色っぽい。






宇「…キス、して」



『え、』





宇「もちろんココに」







天元は一度左手を離して

自らの唇をトントンした。




背中を支えられ元の体勢になる。


それでも、しっかり手首を拘束されるから

きっとするまで自由になれない。






観念しよう……。







天元に顔を近づける。



ゆっくり目を閉じた。






腫れ物に触れるように

天元の唇に唇を重ねる。








私の今世でのファーストキス。


そういえば前世では酔った天元に

ファーストキスを奪われたんだっけ。





…て、いつまでキスしてんだ私！？




とっさに唇を離す。




『ごめんなさい！長々と！！



え！！


天元、…目開けてたんですかーーー！？』



宇「もーおしまい？ザーンネン。


派手に可愛かったぜ♡」




恥ずかしくて溜息で気を紛らわす。




宇「A」


『…！？』



あろうことか

今度は天元がキスをしてきた。

宇髄先生、ヤダよ。→←禰豆子ちゃん、良かったね。

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