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宇髄先生、他の子は。 ページ11

お昼時間になれば

教室にみんなのお弁当の匂いが広がる。


でも食欲なんて生まれなかった。

そんなこと考える心の隙がなかった。



そんな私を心配して、

炭治郎くんと善逸くんが話しかける。

伊之助くんは黙々と

自分のお弁当を食べていた。



善「Aちゃん、もしかして…

ていうか絶対なんかあったよね?

美術で2人になった時に聞いたの?」

『聞いた』


自分でも驚くほど冷たい声が出た。

違うの、善逸くん。

怒ってるんじゃないよ。





炭「んー。

でも、なにも食べないのは良くないぞ。

一緒にお昼食べないか?」



首で返事をして、

リュックを漁る。

いくら手を伸ばしてもお弁当は無かった。

急いでリュックを目で確認するも

お弁当は無い。



そういえば、今日の朝

私はお弁当を作る動作をしなかった。



『お弁当、ないや』



ふにゃりと笑って見せるけど

炭治郎くんと善逸くんには

私の感情なんてバレバレなんだろうな。



炭「あ!!この学園、食堂と購買があるんだ!」

善「そうじゃん!

魅惑のくノ一がやってるんだぜ!

Aちゃんも顔出してあげなよ!」


なにやら2人が興奮している。



…魅惑のくノ一??


脳内にとある3人の顔が浮かぶ。

まさか!!






『い、いってきます!!!』



財布を持って

廊下へ飛び出す。



そうだそうだ!!

宇髄先生とか炭治郎くん達だけじゃない!


姉さん達だって、いるはずなんだ!!




食堂はイマイチ場所は分からないけど

廊下に広がる美味しい香りを頼りに

歩いていった。


生徒が何人か群がっているところ。





生徒の隙間から覗いた顔は。






『須磨さんッッッッッ!!!』



須「えっ?

Aちゃんッッッッッ!!?!?


うわああああああんんん!!!

Aちゃぁああああん!!」




会計をほったらかしにして

須磨さんが走ってきた。


どうにか泣き止ませて「お久しぶりです」と

挨拶すると、

焼きそばパンをプレゼントしてくれた。



食堂の場所も聞いて向かう。




ここの食堂は広くて

ショッピングモールのフードコートを

思わせる広さだった。



みんなから見える厨房にいたのは

まきをさんに雛鶴さん。


嬉しくなって、走ろうとした。



けど、叶わなかった。

足が、すくんで。




ちょうど宇髄先生が来た。

2人に笑顔で話しかける。


胸がチクチクして

いたたまれなくなってその場を去る。




他の子には、笑顔なんだ…。

宇髄先生、待ちます。→←宇髄先生、どっちですか?



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- ガンバレ (2020年8月28日 20時) (レス) id: 5170473165 (このIDを非表示/違反報告)
千歳 - すっっっっっっっごく良かったです!これからも頑張ってくださいね! (2020年6月18日 21時) (レス) id: 21292abed1 (このIDを非表示/違反報告)
ミナリンスキー - ありがとうございます。(*- -)(*_ _)ペコリ楽しみ待っています。 (2020年4月22日 4時) (レス) id: 691e85f6e3 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼオ(プロフ) - ピノ助さん» ありがとうございます。゚゚(*´□`*。)°゚。 (2020年4月19日 18時) (レス) id: dea7ecbd36 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ助(プロフ) - ロゼオさん» ええ、お任せください! (2020年4月19日 18時) (レス) id: adff839c97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピノ助 | 作成日時:2020年3月9日 13時

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