音柱は嫁依存症

2人共、一緒なんだね。 ページ31

『話、聞いてた…？？』

炭「ハイ！！とっても！！」

伊「いいから戦わせろ花子！！」

『誰その女！！？』


2人の気持ちも充分分かる。

善逸くんが心配なんだよね。



『でも、天元様も言ってたじゃない。

とても危険…』


この2人は階級が低すぎる。

下手すれば死ぬ。

炭治郎くんがあからさまにしょげる。


炭「俺たちが1番下の階級だから

信用してもらえなかったのかな…」


そうじゃないの。

危険に晒したくないだけ。

天元様の優しさだよ。


伊「俺たちの階級 “庚” だぞ。

もう上がってる」


初耳ですよ…。


伊之助くんが手の甲を見せてくれる。

ああ、証拠見せてくれるの。


伊「階級を示せ」


伊之助くんが手に力を込めれば

手の甲に “庚” の文字が。


炭治郎くんは驚愕しているから

知らなかったんだろうな。


落ち込んじゃった。



伊之助くんも本気なんだ。


みんな、気持ちは同じ。



そっか。


私が天元様に見えないとこで

勝手に死なれるのが嫌なのと

この2人もきっと一緒。


友達が知らないうちに

死んでしまうなんて悲しい。




ましてや、自分の力不足で死ぬのは

尚更だもの。

せめて精一杯助けたいよね。


きっと杏寿郎さんが死んでから

この子達なりに

たくさん努力したんだろう。





私もその1人だから

応援しなきゃ。




大丈夫。


私は柱。


いざとなれば守れる。






『伊之助くん、炭治郎くん、

刀はどこへ？』

炭「俺は、隊服と一緒に隠せてます」

伊「俺は屋根裏に隠したぜ」


手を2回叩く。


即座にねずみが集まって来た。

この子達はただのネズミじゃない。

天元様が訓練した特別なねずみ。



ねずみ達に命令を出す。



『いい？

伊之助くん、炭治郎くん、善逸くん。

3人の刀を持っていて頂戴。

呼ばれたら持って行ってあげてね』




ねずみ達も馬鹿じゃない。

柱稽古の時に

善逸くんの匂いも覚えたはず。

匂いを頼りに善逸くんの刀は探してもらおう。




『戦いに出るときは

ムキムキねずみを呼んでね。

それじゃ、また』



2人に刀を届けたら

ねずみに教えてもらって

私も向かおう。






緊張してるっぽかったな。


でも、

出陣を許した時

2人が笑ってくれて良かった。





天元様、

これでいいですよね？


天元様は私に甘いし大丈夫大丈夫〜！

炭治郎くん、頑張ろう。→←2人共、ごめんね。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す