音柱は嫁依存症

天元様、驚きました。 ページ22

今でも

どこかで杏寿郎さんが生きているんじゃないか

って、そう思う。


でも、もう、いないから。



杏寿郎さんの願い通り、

私は私の幸せを

今の幸せを大切にする。






天元様といられる

それだけでいいの。


それだけで、幸せなんだから。


おばあちゃんになったら

杏寿郎さんにも会えるしね。





今日は早く仕事が終わった。


天元様は、まだ終わってないのかな？




『くるみ、天元様は

今日どこで任務なの？』

「西南西！

西南西ノ田舎町！！」



今日は私が迎えに行ってあげよう！


天元様、驚くかな…っ？？

楽しみだな〜！！









_______。







宇「ふぅ…、雑魚共！！

この宇髄天元様に楯突こうなんざ

100億年はえぇんだよ！！


ハァーッハ！！

俺はな

今から嫁迎えに行って！

イチャつくんだわ！！

ド派手にいいだろう！


地味にそこで羨ましがってな！！！」




イケナイものを見てしまった……。


何言ってんだアノヒト…。


違う。

あれは私の旦那じゃない…。←←←




宇「よオ、A。

どうした」

『キャアアアアアアアアアアアアアアア！！！！』

宇「！？！？」



いつのまにか横に天元様がいた。


全く気づかなかった…！！

心臓が！

止まるかと思ったァ！！！



宇「そ、そんな派手に驚くなよ…。

びっくりしたぜ」

『それは私も同じです！！

誰のせいだと思ってんですか！！？』

宇「…？俺だけど？」

『分かってるならよろしいッッッッッ』



そんな悪気の無い

キョトン顔で言われたら

私どうすりゃいいの。


こういう所あるんだよなぁ

天元様って。

まぁ、


そこも好きなんだけど…ね。



宇「で、どうした。

任務終わったのか？」


そうだそうだ。


すっかり忘れてた。



『天元様より

任務が早く終わったので。


天元様を迎えに来たんです。

一緒に帰りたくって！』



すると、天元様は

黙りこくって

下を向いてしまった。


『え！？

ぐ、具合悪いですか！？

こ、胡蝶様…！！』

宇「A……」



ガバッ！！と

勢いよく抱きしめられる。


頭もなでなで、ヨシヨシ、わしゃわしゃ。



『ど、どうしました…？？』


宇「1人で動いて何してんだよ！

なんかあったらどうすんだ！？！？


それより！！



お前可愛すぎなんだけど！？

なんなの！？

一緒に帰りたい！？！？

喜んでだわ！！


一緒に帰ろうな！！

手、繋いでな！！！」

『…ハイ』


私の旦那さんは

嵐みたい。

天元様、ちょっと…。→←杏寿郎さん、ありがとう。

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