音柱は恋人依存症

師範、やりましたね！ ページ43

千「すごいです、Aさん！！

柱だなんて！

おめでとうございます！」


宇「おいおい、

地味にポケーっとしてんなよ？

おーい。

生きてるか…？？」




『すみません。

思考が停止してました』





歌柱って、え？？


師範は「音の呼吸」だから、

「音」柱。


胡蝶様は「蟲の呼吸」だから

「蟲」柱。


呼吸の名前で

柱の名称が決まる。



それじゃあ歌柱は……？


「歌の呼吸」だから

「歌」柱…？



でも、歌の呼吸を使うのは

鬼殺隊で私1人のみ。








『私、柱になったんですか…？？』

宇「だからそうだって言ってんだろ」



私が柱。


師範とおんなじ、

柱…………。






『や、…






やったああああああああ！

師範、やりましたよ！！


あははっっっ！！

柱だ〜〜〜！！』


宇「ほんっと、良くやったぜお前さんは！

さすが俺の継子だ！！

ド派手におめでとう！！」



師範と手を取り合って

飛び跳ねる。

それくらい嬉しかった。


ついに、この時がきたんだ…！！



夢にまで見た柱。




宇「お館様がお呼びだ。

明日、鬼殺隊の本部へ行くぞ。

臨時柱合会議だ」


そして師範は

柔らかな笑みを浮かべて

私の頭を撫でた。





宇「煉獄も、来る。


話ができるといいな。

おめでとうA」



なるほど、師範が言ってたのは

この事だったんだ。


明日、煉獄様ともお話できたらいいな。




『そう、ですね…！』


千「Aさん」


『？？？』




え。

千寿郎くんが泣いてる！？



『どどど、どしたの！！』


千「す、すみません…っ。


Aさんが柱になったら

お忙しくなって、

ここにはもう、

来ないんじゃないかと…。


僕、楽しかったんです。

姉ができたようで。

貴方のおかげで寂しさも消えました。



おめでとうございます。


これからも頑張ってください…！」




心があったかくなった。

そんな風に思ってくれてたなんて。



師範が千寿郎くんの目線に

立つように、かがんだ。




宇「お前も、偉いぜ。

Aと仲良くしてくれてありがとな。


暇ができたら

Aと遊びにくっから」

千「はい！


まあ、僕としては

兄とAさんが結婚して

義姉になってくれると

嬉しいのですが」

宇「…ガキだからって容赦しねぇぞ……？」


『やめてくださいよ、師範！！

帰りますよ！


千寿郎くん、ありがとう！』



千寿郎くんに喧嘩を売り始めた師範を

どうにか引きずって

屋敷に戻った。

みなさん、ありがとうございます！→←師範、それ本当ですか。

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