音柱は恋人依存症

お館様、御意。 ページ45

今まで通りに。

普段通りに。


過ぎちゃったものは仕方ないの。

これからを大事にしなきゃなの。



『お元気でしたか？

煉獄様っ』

煉「あ、ああ…。

Aの調子はいかがだろうか」

『とても元気です！！』


拍子抜けた顔をしている。



煉「あの、A。


本当にすまなかった。

私利私欲で行動してしまったがためだ。

本当に、申し訳ない…。


許してはもらえないだろうか」


煉獄様がこれでもかというほど

頭を下げてきた。


『顔を上げてください、煉獄様。


私、びっくりはしましたけど

傷ついてなんかいませんから。

これからも仲良くしてくださいますか？』



煉獄様は頭をあげると

いつもの笑顔に戻って

大きな口を開けた。


煉「ありがとう！」


うん。これが良い。

こうでなくっちゃ。


他の皆様は

何があったのか知らない。

けれど、深入りはしてこない。

なんていい人達。

この人達の仲間入りを果たせて

私は幸せだ。







「「お館様の御成です」」


お館様がいらっしゃる。


皆一列に跪いて

お館様に頭を下げた。


私は師範の隣に。




産「おはよう、みんな。

臨時の柱合会議に

集まってくれてありがとう」


し「お館様におかれましても

ご壮健でなによりです。

ますますのご多幸を

せつにお祈りしております」

産「ありがとう、しのぶ」


このご挨拶、カッコいい。

私も今度やってみた〜い！！



産「今日は、報告があって

みんなに集まってもらったんだ」


先程の反応を見る限り

皆様は既に

内容を知っているようだ。


産「みんなには手紙を送ったから

もう何のことかは

分かっているだろうけど


Aが柱になった。

昨日、鬼の滅殺数が

50匹を達成したからね。

Aにはこれから

【歌柱】として頑張ってもらうよ」



へええええ！

50匹で柱だったけ…！！

へええええええ！←



産「A」

『はいッッッッッ！！！』

産「歌柱・河村 A。

これから、柱として君には

多くの命を守って貰わねばならない。

これからもっと忙しくなる。

責任を持って、

頑張ってくれるね？」


『もちろんです、お館様！！

より多くの命を守り、

鬼の滅殺に努めさせていただきます！』


産「天元も、Aの補助を

よろしく頼んだよ。


みんな、今日はこれで解散だ。

これからも頑張ってね」


最後に、

柱が全員で口を合わせた。





『御意』




よぉ〜し、頑張るぞお！！

歌柱・河村 Aとして！

師範、答えは一つです。→←みなさん、ありがとうございます！

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