53話 ページ4
お父さんの仕事もなかなかに忙しく
毎日があっという間に過ぎていく
忙しいおかげで余計なことを考えなくてすんでいるため、心の中で有難いと思っている自分もいた
ある日
いつも通り父に仕事を頼まれた
｢この荷物を取りにきてくれるらしいんだが、ちょうど別用があってな｣
｢代わりに渡せばいいんだね｣
｢あぁ、よろしく頼む｣
なんでもお父さんの知り合いの人からの依頼で物を取りに来るらしいのだが
｢すごい大きいね、お客さんからの依頼物｣
｢そうだなぁ…なんでも特大のを頼むって言われたからな｣
あまり見ない大きさの荷物に少し驚いた
物は風呂敷で包まれているため中身までは分からない
｢中身は何が入ってるの？｣
｢それは教えられん。依頼主から誰にも言うなといわれているからな｣
｢えー…すごい気になるんだけど｣
｢そんなに気になるなら取りに来たとき、依頼主に直接聞いたらどうだ？教えてくれるかもしれないぞ｣
｢でもその依頼主さんとは初めて会うし…聞きづらいよ…｣
｢あ、取り扱いは慎重にな。意外と重たいから間違っても落としたりするなよ｣
｢ん、了解｣
｢お昼ぐらいにくるといってたから｣と行って父は出かけて行った
時間は11時半を回っていていつ取りに来るか分からないため、庭の掃除をしながら待つことにした
依頼主さんの容姿を教えて貰ったが
｢派手な人だから見ればすぐに分かるって本当かな…………派手って聞くと宇髄さんを思い出すなぁ……｣
楽しかったあの頃の記憶を思い出していたら、後ろから人の足音と共に声が聞こえた
｢すまん、荷物を取りに来たものなんだが…｣
｢あ、はい！父からあずかっ……て………｣
慌てて後ろを振り返ると
｢え、｣
ついさっきまで私の頭の中で思い浮かべていた人
｢お嬢さん、今日は暖かい日だな｣
左に眼帯をして髪をおろし、完全私服の宇髄さんがいた
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向日葵(プロフ) - 徳門七渚さん» 徳門七渚さん、勿体ないお言葉…ありがとうございます！自分のペースで更新していきたいと思いますので、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。 (2023年1月15日 7時) (
レス) @page5 id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
徳門七渚(プロフ) - 言葉選びが上手でこんなに素晴らしい作品に出会えて嬉しいなと思いました。無理せず続けてくれると嬉しいです。 (2023年1月14日 4時) (レス) @page5 id: 94ece86ff9 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - あもさん» あもさん、ありがとうございます。しっかり休んでまた更新頑張ります！ (2022年12月14日 7時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - ゆっくりと無理をせず身体を休めてください。 (2022年12月10日 12時) (レス) @page4 id: 656bb5ebbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵 | 作成日時：2022年11月13日 22時
