炎柱に告白されたんですけど【煉獄杏寿郎】

55話 ページ6

それからしばらくが経った




私は前よりも一人で任務を任されることが多くなった




鬼殺隊士では実践を積むため、比較的簡単なものをやらせて貰っている




｢今日の任務はこれで終わりか｣





まだ技は使えないままだ




でも、あの日宇髄さんから言われた“技だけがすべてじゃない”という言葉を胸に刀自身の腕を磨いた




そのかいもあって任務は難なくこなしている





｢でもこれじゃ十二鬼月には適わないだろうなーやっぱどうにかして使えるようになったほうがいいのか…｣





なんて独り言をいいながら帰路に着く




屋敷まであと少しというところで私の肩に鎹鴉がとまった





｢！｣





鎹鴉はお館様からの手紙を届けに来たようだ




急に鼓動が早くなる





｢お館様からの、手紙…｣





私の元へ来る手紙の内容は、たった一つしかない




炭治郎に何かあったのだろう




つまり




原作が動き出したということだ





｢ふぅ…｣





深呼吸をしてから手紙を読む




そこには





｢鼓屋敷の鬼を斬り、現在は休息中。怪我が治り次第、那田蜘蛛山へ………｣





手に力が入り思わずくしゃ、と手紙を握ってしまう




那田蜘蛛山




原作の中でもいろんな事が起きるとても重要な話




そしてそれが終われば、柱と炭治郎がご対面だ




ついに、ここまで時が進んでしまった





｢休息が終わってから那田蜘蛛山までどのぐらいの期間があるかハッキリ分からないけど、おそらく柱合会議なんてすぐに来る…………のんびりしてる時間は無さそうだなぁ…｣





私は煉獄さん救済のために本格的に動き出した

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